若草第一病院ブログ 2018年一覧

形に意味がある行事食-晴れの日は少し豪華に - 

2018年12月19日

当院では季節を感じていただけるように、行事食を提供しています。
お正月は、おせち料理のような献立や、いつもと違った料理を提供する予定です。
そこで、形にも意味があるお正月料理に「やわらか食品」を一部使い、普段はきざみ形態を召し上がっている患者さんに、形のあるものを提供することにしました。

 

お正月に当院で使用する「やわらか食品」とは…

歯ぐきやスプーンでつぶせるくらいに、やわらかさを調整された加工食品です。
舌と歯ぐきでの押しつぶし(モグモグ)ができ、嚥下機能(ゴックン)に問題がない方に食べていただけます。

やわらか紅白かまぼこ

かまぼこの形は初日の出を表し、赤色は魔除け、白色は清浄を意味する縁起の良いものです。

 

やわらかお煮しめ

手綱の形をしたコンニャクには、手綱を締めて心を引き締める。また良縁・円満の意味があります。
花の形の人参は、肌寒い早春に寒さに耐えて咲く梅をかたどり、必ず実を結ぶ縁起ものを表しています。

 

これからも患者さんに少しでも喜んでいただけるように、栄養課一同がんばっていきます。

 

若草第一病院 栄養課

手指衛生ポスターコンテスト

2018年12月12日

こんにちは!若草第一病院の感染対策チームです。 やっと寒い季節がやってまいりました。冬はインフルエンザや、ノロウイルスなどのさまざまな感染症の流行期です。皆さま体調はいかがでしょうか?

 

若草第一病院では、11月より感染症の流行を予防する対策として、環境清掃の強化やインフルエンザ、ノロウイルスの予防に関するポスターを掲示し、患者さんだけでなく職員にも注意喚起を行っています。 また、インフルエンザ、ノロウイルスはもちろんのこと、全ての感染対策の基本であり非常に重要な対策のひとつである『手洗いの徹底』は、日々繰り返し啓発活動を行っています。

 

今年度は手洗いの遵守率向上にむけたキャンペーンとして、ポスターコンテストを開催しました。職員自らがポスターを作成することで、手洗いの重要性を理解し、一人ひとりの意識向上につながるのでは、と考え実施しました。計12の作品が出展され、みんなで盛り上がって選定した優秀作品がこちらです!

『 手指衛生ポスターコンテスト最優秀賞作品 』

このキャンペーンをきっかけに

  1. 職員の手洗いに対する意識向上↑↑
  2. 職員の手洗いの遵守率アップ↑↑
  3. 感染症をブロック!!

この3つを目標として啓発活動を継続し、冬の感染症の流行を乗り切りたいと考えています。院内にポスターを掲示していますので、来院された際はご鑑賞ください!

若草第一病院 感染対策チーム

呼吸と酸素のおはなし

2018年12月06日

普段呼吸を意識することはありますか?

多くの方は生活の中で特に意識することなく呼吸をしていますが、呼吸することで体内に入る酸素(空気)は生物にとって生きるため欠かせないガソリンのようなものです。このガソリンがないと、息切れや頭痛が起こったり、食欲が低下して栄養がとれなくなったり、動けなくなります。重度の不足状態になると、意識を失ったり、心臓が止まってしまうこともあります。
私たちが無意識にしている呼吸は、生きるためにとても重要なものなのです。

 

しかし、いろいろな病気により呼吸がうまくできず、酸素が不足してガス欠になってしまうことがあります。そのようなとき病院では、鼻にチューブをつけたり、口元にマスクをつけたりして、空気よりも濃い酸素を補う酸素療法をおこないます。病気によっては一時的に酸素療法を実施して回復する人もいれば、退院後自宅でも使用しながら生活することになる人もいます。その場合は酸素療法に使用する医療機器を自宅に持ち帰り、患者さん自身で管理していくことになります。私たち呼吸ケアチームは、そんな呼吸に問題のある患者さんがその人らしい生活を送れるよう全力でサポートする『呼吸ケア』に特化したチームです。

 

若草第一病院 呼吸ケアチーム

アドバンス・ケア・プランニングをご存知ですか?

2018年11月27日

わたしたちは誰もが、いつ病気やケガによって命の危険に迫られる事態になるかわかりません。そして治療やケアなどについて自分で決めたり、意思を伝えることができなくなったりする可能性があるのです。そんなもしもの時のために、自分の治療やケアに関する考えを家族など、自分の信頼する人と話し合っておくことはとても大切です。

 

アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)は患者さん本人と家族が、医療者(介護者)と一緒に病気だけではなく、人生の目標や将来、意思決定能力が低下する場合などに備えて、終末期を含めた今後の医療や介護について話し合うことで、自分らしく生きることを目的としています。気持ちが変わることはよくあることなので、話し合いは人生の節目、入院したタイミング、環境が変わったタイミングなど定期的に繰り返しおこなうことが重要です。

 

ご本人の希望で往診、訪問看護、ヘルパーを利用して、在宅で一人暮らしをされている末期がんの方がおられました。その後病状が悪化し入院することになった時には、ご自身で意思決定できない状態で看取りも近づいていましたが、その方は遠方に住むご兄弟に最期どのように迎えたいのか自分が亡くなった後のことなどご本人の思いを家族と共有することができていました。

 

世間では終活などという言葉がありますが、自分らしく生きるためにも、家族(信頼できる人)や医療者、介護提供者などと一緒に「病気になったらどうする?」、「介護が必要になったらどうする?」、「施設に入る?家族で介護する?」、「どんな最期を迎えたい?」、「お葬式はどうする?」などを話し合っておいてはいかがでしょうか。

 

詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧ください。
自らが望む人生の最終段階における医療・ケア
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html

 

 

若草第一病院 緩和ケア認定看護師

開催報告:第37回地域医療支援病院研修会(’18.11.16)

2018年11月27日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を実施し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第37回地域医療支援病院研修会
日 時  平成30年11月16日(金)15時半~16時半
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の医療機関、介護施設などの医療従事者など
参 加  31名
内 容  感染性腸炎 感染拡大の防止対策
講 師  若草第一病院 医療案全部 感染管理認定看護師 落合麻美

 

ノロウイルスの感染拡大防止の対策や発生時の対処方法について、実技もまじえて感染管理認定看護師が解説しました。

 

嘔吐、下痢などの環境汚染が発生した場合の処理方法について、「汚染を広げない」ことをポイントに消毒液の濃度や拭き方、汚染されないように防護服を脱ぐ手順、手洗いなどの実技が実施されました。

 

「トイレなどの狭い空間で嘔吐が発生した場合は、床だけでなく壁の消毒処理も必要」といった意見が参加者より出される場面もあり、講義や実技を通して理解が深まったことが感じられました。

 

地域医療の現場で患者さんに携わる専門職の方々の知識や、技術向上のお役にたてる研修会を今後も企画していきたいと思います。取り上げてほしいテーマについてのご要望などございましたら、是非ご意見をお寄せください。

 

若草第一病院の地域医療支援病院研修会は年7回開催しており、次回は来年1月18日の開催を予定しています。研修会の内容など詳細は決まり次第、ホームページ等でご案内いたします。

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課

人工関節治療に伴うリハビリについて

2018年11月21日

若草第一病院は2018年7月に人工関節センターを開設しました。

人工関節の手術実績は昨年度1件でしたが、開設以来4ヶ月で41件(股関節19件・膝関節22件)となり、当院を選んでいただけていることに大変喜びを感じています。

 

人工関節の治療で手術と並んで重要なのが、リハビリとされています。我々リハビリ職員は、手術前に痛みや関節の動き・筋力といった手術部位の状態を把握し、日常の動作(歩く、服を着る、家事をする、お風呂に入る など)についても詳しく伺って、患者さん一人ひとりの生活に即したリハビリを手術後の早い段階から実施できるようにしています。そして「痛いから動かさないっ」ではなく、ご説明しながらできるだけ痛くない・しんどくない方法で、無理をせず一日の活動量を上げるようリハビリを進めていきます。また、退院前には退院後の自主練習指導も行っています。

 

ありがたいことに、人工関節の手術をされた患者さんからは当院でのリハビリに対し、「痛みを気にせず歩けるようになった」など、多くのお褒めの言葉をいただいています。私たちリハビリ職員にとっては、退院される方々の笑顔が励みとなっています。

 

膝・股関節の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院の人工関節センターを受診してみてください。

 

 

若草第一病院 療法課

開催報告:第46回地域医療支援病院オープンカンファレンス(’18.10.25)

2018年11月15日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を実施し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第46回地域医療支援病院オープンカンファレンス
日 時  平成30年10月25日(木)14時~
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の開業医の先生、消防局の救急隊員など
参 加  30名
内 容  1) 症例:「 急性腹症 」 講師:消化器内科 瀬川 哲也
 2) 「 放射線治療について 」  講師:放射線課 小野充保

 

消化器内科医師より急性腹症における頻度の高い疾患やその原因についての解説、放射線技師より当院での放射線治療の臨床例について報告され、受講者の皆さんは熱心に耳を傾けておられました。

 

研修会後のアンケートでは、救急現場で活用できる熱傷や外傷の被覆や固定の処置に関する教養などをテーマに取り上げてほしい、といったご要望をいただきました。
頂戴しましたご意見を今後の企画内容に活かしていきたいと思います。

 

この度は研修会が医師会のイベント開催日と重なってしまい、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。今後はこのようなことがないよう十分に注意してまいります。

 

若草第一病院のオープンカンファレンスは年4回開催しており、次回は1月の開催を予定しています。詳細につきましては決まり次第、当院ホームページ等でご案内いたしますので、ご多忙とは存じますがご出席賜りますようお願い申し上げます。

 

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課

ユリシーズと臨床検査

2018年11月01日

皆さんは、ユリシーズ症候群(Ulysses syndrome)はご存じだろうか。
ユリシーズという名前は古代ギリシアの詩人Homeros作『オデッセイ(Odysseia)』に登場するギリシア西海岸に位置するイタカ島の王の名前である。彼はギリシア軍を率いる軍の参謀役でもあり、トロイア戦争において木馬の策略でトロイアを落城させた人物として描かれている。
この戦争で勝利したユリシーズ達は、順調な追い風の中、帰路の航海をしていた最中に小さな美しい町を見つけることになる。勝利の余韻が残っていた彼の軍はそこに上陸し略奪した後、宴会を始めたが、酔ったところを反撃され、急ぎ船に逃げ帰った。そのとき多くの兵隊を失い、船までも反撃され壊れたので軽くするためトロイアで手に入れた戦勝品を海に捨てることになった。

海の中では水の精たちがそれを奪い合う騒ぎを起こしてしまい、眠っていた海神ポセイドンが目を覚まし騒ぎの原因を作ったユリシーズたちを、故国を超えたアフリカまで吹き飛ばしてしまった。そして漂流しながらやっと故国にたどりついたときには10年の月日が経っていた。結局、進撃で10年、漂流10年とで20年もかかり帰国したことになる。

 

このユリシーズの冒険は、故郷を出て20年間も必要のない苦労に翻弄され帰国したという物語である。この主人公の苦労になぞらえてRang,M.がユリシーズ症候群を提唱した。これは医原病のひとつと考えられおり、症候群とあるがカルテに記載される疾患名ではない。臨床検査を受けた人がそのとき、健康であったにもかかわらず、偽陽性の結果などにより再検、さらに二次的な検査項目を受けたり、その誤った検査結果に対する治療を受けたり、最悪の場合、これを基に体に異常をきたす危険性を警告したものである。
これの本質は検査を受けたことがトリガーとなっていることが特徴である。私たち、臨床検査技師は常にこのような状況に陥らないように、検査結果を保証できる高い技術と知識をもって日々業務にあたっています。

 

【参考書籍】
   只野壽太郎 監修.検査値推理学入門―臨床検査のピットフォールー,医歯薬出版(株),1991,270p.

 

若草第一病院 臨床検査課

開催報告:「膝・股関節痛の最新治療」― 第33回健康教室(’18.10.18)

2018年10月29日

若草第一病院は地域医療支援病院として、地域住民の方々の健康増進につながるようサポートしています。

 

会 名  第32回 健康教室
日 時  平成30年10月18日(木)14~15時
場 所  若草町自治会館
対 象  地域住民
参 加  16名
内 容  「 膝・股関節痛の最新治療 ~いつまでも自分で歩くために~ 」の講義と質疑応答
講 師  若草第一病院 人工関節センター長 原口 圭司

 

今回は膝や股関節の痛みの原因やその治療法についての利点と欠点について説明し、理解を深めていただきました。
また、最新の人工関節や人工関節手術のご紹介、術前と術後の関節の動きについて写真や動画を交えて解説しました。参加者からは「以前はリスクの高い手術と思っていたが、イメージが変わった」との声が聞かれました。

 

講義後の質疑応答も大変活発におこなわれました。

  • Q.糖尿病に罹っている場合でも手術はできますか?
  • A.可能ですが、合併症のリスクが高かったり、傷口が化膿しやすかったりします。
  • Q.10年程前から膝の痛みがあるのですが・・・
  • A.膝の変形が進行している可能性もあります。整形外科受診を検討ください。
  • Q.膝の痛みがあるが、レントゲン上問題ないと言われているのですが・・・
  • A.そのような場合は腰からくる痛みの可能性も考えられます。
  • など

今回初めてご参加いただいた方が多く、また皆さん熱心に耳を傾けておられ、今回のテーマへの関心の高さが感じられました。

 

今後、取り上げてほしいテーマ等、会終了後のアンケートでお伺いしておりますので、ご希望がありましたら是非お聞かせください。

 

若草第一病院の健康教室は年4回開催しております。
次回開催につきましては、地域の回覧板や当院ホームページ等でご案内いたします。
お誘い合わせのうえ、お気軽にご参加ください。

 

健康教室 ご案内

 

写真や動画を使ったわかりやすい解説で、
原口先生の軽妙なトークに終始笑いの声が上がっていたのが印象的でした

 

若草第一病院 地域連携課

ご存知ですか? がん相談支援センター

2018年10月26日

がん相談支援センターとは、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されているがんに関する相談窓口です。
当院のがん相談支援センターでは、入院・外来患者さん・家族さんはもちろん、それ以外にもホームページなどを見てご相談に来ていただくこともあります。
特に多いご相談内容は、今後の生活上の介護のことなどです。介護保険などの在宅サービスのこと、経済的な制度のことなどをわかりやすくご説明し、少しでも不安の軽減につながるよう努めています。
その他にも診断から治療、その後の生活・仕事のことなど生活全般にわたり、疑問やご不安を感じたときは一人で悩まず、お気軽にご相談ください。相談員(社会福祉士)、看護師などで対応させていただきます。

 

がん相談支援センターの取り組み

がんサロンを月1回(第4土曜日14時~16時)に開催しています。 がんサロンは、同じ思いをもつ患者さん・家族さんが一人で悩まなくてもよいように、患者さん・家族さん同士が話しをしたり、がんの情報を交換できる場所です。

 

11月24日開催
がん患者会ひょうたん がん患者サロン

12月11日
中河内地区合同サロン

がん相談支援センター

 

若草第一病院 南館1階 月~土(祝日を除く)9:00~17:00

 

TEL:072-988-1409

 

若草第一病院 地域連携部 健康相談課

抗菌薬耐性(AMR)をご存知ですか?

2018年10月17日

今、AMRが問題になっています

抗菌薬(抗生物質)の使用により病原体が変化して、抗菌薬が効きにくくなったり、全く効かなくなったりします。このことを抗菌薬耐性(AMR)や薬剤耐性と言います。
現在、AMRによって世界では年間70万人が死亡しています。このまま何の対策もしなければ30年後には年間1000万人が死亡し、がんの死亡者数を上回るおそれがあります。
AMRは世界的な問題であり、わが国も国をあげて対策に取り組んでいます。

若草第一病院でも抗菌薬適正使用支援チーム(AST)を立ち上げ活動しています。

 

わたしたちにできるAMR対策

AMRから未来を守るためにわたしたちができることは「抗菌薬を正しく使う」ことです。抗菌薬は不要なときもあります。

風邪に抗菌薬は効きません!

「 風邪をひいたようだからお医者さんに抗菌薬をもらおう・・・ 」

そんなふうに思っていませんか?

実は抗菌薬は風邪やインフルエンザの主な原因である『 ウイルスには効きません! 』

抗菌薬は細菌だけに有効なお薬なのです。

 必要な時に正しく抗菌薬を飲むことであなたもAMR対策をはじめてみませんか?

 

  • ● 症状を医師に正しく伝える
  • ● 抗菌薬は医師の指示通り最後まで飲みきる
  • ● 抗菌薬を残しておいて、後で飲まない
  • ● 抗菌薬を人にあげたりもらったりしない
  • ● わからないことは医師や薬剤師に相談する
  • ● 一番大切なのは、病気にかからないよう『予防』すること

 

 

若草第一病院 抗菌薬適正使用支援チーム

最近のストーマケア

2018年10月09日

当院は地域医療支援病院として地域医療の質の向上などを目的とした研修会を開催しています。

先月開催した研修会では、近隣の介護支援専門員、訪問看護師、介護士の方々を対象に、「ストーマとは?」といった基本の内容から、症例を提示しそれぞれの症例に適した装具の選択について解説しました。

研修会前半では病院でのストーマ造設の流れや管理方法などを説明、後半は装具を実際に触ってもらうなどしました。
ストーマ造設は「おなかから便が出るなんて大変そう…」「袋の交換が難しそう…」と一般的にはあまり良いイメージをもたれません。しかし80歳以上の高齢のストーマ患者さんが増えている現状から、ストーマ造設手術を選択することによっておむつ交換などの介護の負担が軽減し、患者さん・ご家族さんのQOL(生活の質)を高めることもあるとお話ししました。

現在、東大阪には皮膚・排泄ケア認定看護師があまり在籍されていないため、院外からの相談にも対応しています。今後も院内はもちろん地域でストーマ造設された方のwell-beingを目指し尽力していきたいです。

 

※Well-being:直訳すると「幸福」。WHOの1946年の草案がもとになった言葉で「健康とは身体的・精神的及び社会的に良好な状態(Well-being)であって、単に病気や虚弱ではないということではない。」とされています。

 

若草第一病院 皮膚・排泄ケア認定看護師

開催報告:第36回地域医療支援病院研修会(’18.9.21)

2018年10月04日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を実施し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第36回地域医療支援病院研修会
日 時  平成30年9月21日(金)15時半~16時半
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の医療機関、介護施設などの医療従事者など
参 加  21名
内 容  最近のストーマケア ~ 管理から装具選択 ~
講 師  若草第一病院 医療案全部 皮膚・排泄ケア認定看護師 宮崎照美

 

今回は、ストーマ装具に触れていただきながら装具のタイプや構造などの基礎、症例を通してストーマの形状に合わせた装具の選択方法について皮膚・排泄ケア認定看護師が解説しました。
また、講師が提示した症例に最適な装具について検討し、理解を深めてもらうグループワークもおこなわれました。

 

参加者から担当患者さんの装具の管理方法についての具体的な質問がされたり、コスト面の悩みについてなど、熱心に意見を交換されていました。

 

地域医療の現場で患者さんに携わる専門職の方々の知識や、技術向上のお役にたてる研修会を今後も企画していきたいと思います。取り上げてほしいテーマについてのご要望などございましたら、是非ご意見をお寄せください。

 

若草第一病院の地域医療支援病院研修会は年7回開催しており、次回は11月16日の開催を予定しています。 次回の研修会詳細等はリンク先でご参照ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課

栄養課 高機能オーブン導入 ― 短時間で美しく柔らかな仕上がり!―

2018年10月03日

栄養課からのお知らせです。
9月に厨房のオーブンが新しくなりました。
調理師が「今までと全然違う!」と驚くほどの料理の仕上がりです。

 

新しいオーブンの特徴とは?

  • 1.焼き魚や鶏の照り焼きなどの焼き物料理では、乾燥を防ぎながら加熱することができるため、全体的に肉や魚が縮みにくくなり、今までよりも柔らかく仕上がるようになります。

鮭の漬け焼き

見た目もふっくらした焼き上がり

おはしで簡単にほぐれます

  • 2.煮物や蒸し物調理ができ、南瓜の煮付けや煮魚など、煮くずれが少なくきれいに仕上がります。

ジャガイモの炒め煮

煮くずれが少なく見た目がきれい

中までしっかり火が通りホクホク

  • 3.熱効率が高くなったため、短時間で十分な加熱ができ、食材の栄養素も逃がしにくくなります。

 

これまで通り「安全」で、これまで以上に「おいしい」食事を提供できるよう、これからも努力してまいります。

 

若草第一病院 栄養課

すべてのマンモグラフィ撮影を女性技師が対応します!

2018年09月26日

若草第一病院では、マンモグラフィ認定資格をもった女性技師が5名在籍し、すべてのマンモグラフィ撮影を女性技師が対応しています。

 

マンモグラフィ認定資格とは

日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)の講習を受講し、試験に合格したマンモグラフィ撮影に関して一定基準以上の知識・技術がある、と認められた診療放射線技師に与えられる認定証明です。

講習内容について

 マンモグラフィ撮影装置の品質管理や読影の講習、マンモグラフィ撮影の実習など

試験内容について

 マンモグラフィの基礎、撮影技術、品質管理、撮影機器についての筆記試験とマンモグラフィの画像を読影する試験

 

わたしたち『 マンモグラフィ認定資格 』に合格しました!

乳がんは、早期に発見し適切な治療をすることで治癒の確立が高まります。 乳がん検診を受けましょう!

 

東大阪市乳がん検診

若草第一病院 放射線課

ME課新入職員のご紹介

2018年09月19日

若草第一病院では、平成30年度に2名の新入職員を迎え、現在、10名の臨床工学技士でスタートしました。新しく配属された二名の臨床工学技士をご紹介させていただきます。

 

羽田直人

若草第一病院ME課の「羽田直人」です。若草第一病院に就職して気付けば6ヵ月が経ちました。入職してすぐから様々な業務に携わらせていただき、多くのことを経験させていただいております。まだまだわからない事ばかりで、皆様にはご迷惑をお掛けすることもあると思いますが、1日でも早く一人前になれる様、日々精進して参りますので何卒、よろしくお願いします。

湯口晏一

若草第一病院ME課の「湯口晏一」です。入職してから半年が経ちました、初めの頃は先輩について業務を学んでいましたが、少しずつ自分だけでできることも増えてきました。自分だけで業務を行うときは緊張の連続ですが、患者様の役に立てたという実感を得ることができ、やりがいを感じています。患者様のために自分に何ができるかを考え把握して、できることも増やしていきたいと思います。これからも患者様の役に立てるよう努力し、成長していきたいと思います。

 

若草第一病院 ME課

日本医学放射線学会雑誌「Japanese Journal of Radiology」の表紙を飾りました

2018年09月11日

若草第一病院 診療部 放射線科 木下直子 医師らによる研究論文が日本医学放射線学会雑誌「Japanese Journal of Radiology」に掲載され、さらに雑誌の表紙を飾りました。

 

 

論文タイトル

High contrast between lumbar nerve roots and surrounding structures using dual echo 3D turbo spin echo additional fusion images.

著者

Naoko Kinoshita, Shigeko Tanaka, Yuko Sugimori, Koichi Nakahira, Koji Ryoke, Toshiyuki Matsuoka, Masayuki Fujioka, Yukio Miki

掲載誌

Japanese Journal of Radiology, August 2018・Volume36(8):472‐476

リンク

論文は以下に掲載されています

・SpringerLink

https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11604-018-0751-2

・PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=Japanese+Journal+of+Radiology%5BJour%5D+AND+36%5Bvolume%5D+AND+8%5Bissue%5D+AND+472%5Bpage%5D+AND+2018%5Bpdat%5D&cmd=detailssearch

 

若草第一病院

70歳以上の方の高額療養費の上限が変わります!

2018年09月04日

高額療法費制度をご存知でしょうか?
医療機関や薬局でかかった医療費の自己負担額が、1か月(1日から末日まで)で一定額を超えた場合、その超えた金額が支給される制度です。
この制度は年齢や所得に応じて、支払う医療費の上限額が定められています。 70歳以上の方については昨年より段階的に制度の見直しがおこなわれており、今月8月より新たな見直しが施行されました。

 

大きな変更点は課税所得145~689万円方の上限額が変更されたことです。 該当する方は、制度変更後に市町村窓口で「限度額適用認定証」を新たに発行してもらい、支払いの際ご提示いただかなければ、支払い額が高額になる場合があります。 入院をして「医療費が高くなりそう…」といった場合は、申請をおすすめします。 当院をご利用の方でこの件に関して、ご不明な点がございましたら各棟の1階受付窓口までお問い合わせください。

出典:厚生労働省ホームページ 厚生労働省 高額療養費制度見直しについて(ポスター)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

 

また、後期高齢者医療制度の「被保険者証」は毎年8月に更新となります。
平成30年7月31日までの「被保険者証」(桃色)は8月からは使用できません。病院を受診される際は、8月からの期限のもの(水色)を受付までご提示ください。

 

若草第一病院 医療情報課

医薬品副作用被害救済制度をご存知ですか?

2018年08月28日

「お薬を正しく使えば副作用は出ないはず・・・?」
いいえ。正しく使っていても、まれに重い健康被害を起こすことがあります。
薬には必ずリスクがあります!「リ・ス・ク」→「ク・ス・リ」ですね!

 

抗菌薬、解熱消炎鎮痛薬、抗てんかん薬、総合感冒薬(かぜ薬)などで報告例がある重篤な副作用に「皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)」があります。
初期症状は「高熱(38℃以上)」「目の充血」「まぶたの腫れ」「くちびるや陰部のただれ」「のどの痛み」「皮膚の広範囲が赤くなる」。

放置していると高熱(38℃以上)を伴って、発疹・発赤、やけどのような水ぶくれなどの激しい症状が短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜にあらわれる病態です。このような重たい副作用で入院したり、障害が残ったりした場合に医療費・医療手当や障害年金が給付される制度です。
 若草第一病院薬剤部では、医薬品等による副作用情報を集積し因果関係を確認した上でPMDA(医薬品医療機器総合機構)に報告しています。これらの報告が、医薬品の添付文書改訂にも繋がります。

 

「もしかしたら・・・」と思われたら薬剤師にご一報ください。お手伝いさせていただきます。みなさんの報告が多くの人々の健康を守ります。

 

若草第一病院 薬剤部

開催報告:第35回地域医療支援病院研修会(’18.8.17)

2018年08月23日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を実施し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第35回地域医療支援病院研修会
日 時  平成30年8月17日(金)15時半より
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の医療機関、介護施設などの医療従事者など
参 加  18名
内 容  緩和ケアにおける意思決定支援について
講 師  若草第一病院 看護部 緩和ケア認定看護師 山本直美

 

私たちは誰でもいつ命にかかわる大きな怪我や病気になるかわかりません。命の危険が迫った状態になった場合、約70%の方が自身の医療・ケアなどについて自分で決めたり、希望を人に伝えたりすることができなくなるといわれています。
このようにもしもの時のために、自らが望む医療・ケアについて、前もって考え、自身の信頼できる人と繰り返し話し合い、意思を共有することが「アドバンス・ケア・プランニング」です。
今回は、「アドバンス・ケア・プランニング」の取り組みについて、当院での実際の事例を紹介しながら、緩和ケアにおける意思決定支援について解説しました。

 

在宅で看護・介護支援をする受け入れ側にとって、看護サマリーに患者さんやご家族の心理面(想い)についての詳細な記入があると助かるといった現場からの声や、実践事例から熱い思いが伝わってきたといった感想が聞かれました。

 

こういった研修の場が、病院と在宅の医療介護従事者との連携を深めるきっかけのひとつとなるよう、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。

 

若草第一病院の地域医療支援病院研修会は年7回開催しており、次回は9月21日の開催を予定しております。 9月の研修会詳細等はリンク先でご参照ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課

開催報告:「大腸がん検診の意義」― 第32回健康教室(’18.7.19)

2018年08月10日

若草第一病院は地域医療支援病院として、地域住民の方々の健康増進につながるようサポートしています。

 

会 名  第32回 健康教室
日 時  平成30年7月19日(水)14~15時
場 所  若草町自治会館
対 象  地域住民
参 加  13名
内 容  「 大腸がん検診の意義 ~検診発見がんは90%以上助かる~ 」の講義と質疑応答
講 師  若草第一病院 診療部 内視鏡センター長 親泊 智英

 

年々患者数が増加傾向にある大腸がんについて解説し、理解を深めていただきました。
国立がん研究センター都道府県別の大腸がん検診受診率の統計によると、大阪府は全国平均を下回っているとのデータが提示されました。
大腸がんは、無症状の段階で治療を開始できれば約9割の人が完治できるがんであり、早期発見、早期治療が重要性であることから、大腸がん検診の受診が促されました。

 

講義後の質疑応答も大変活発におこなわれました。

  • Q.大腸がんは男性の方が発症しやすいか?
  • A.罹患率の男女比は、男性では1年間に10万人あたり121人、女性では86.4人とやや男性に多い傾向にあるようです。(国立がん研究センター統計より)
  • Q.大腸カメラの相談に直接行ってもよいか?
  • A.気になる症状があればすぐに受診を。
  • Q.ポリープは1年でどのくらい大きくなるのか?
  • A.個人差やポリープにもよるが、良性のポリープなら大きくならない。
  • など

実際の内視鏡画像を見ながらがんの種類の説明をおこなった際は、刺激的な画像に会場が盛り上がるなど、大変和気あいあいとした和やかな勉強会となりました。

 

今後、取り上げてほしいテーマ等、会終了後のアンケートでお伺いしておりますので、ご希望がありましたら是非お聞かせください。

 

若草第一病院の健康教室は年4回開催しております。
次回開催につきましては、地域の回覧板や当院ホームページ等でご案内いたします。
お誘い合わせのうえ、お気軽にご参加ください。

 

健康教室 ご案内

 

若草第一病院 地域連携課

開催報告:第34回地域医療支援病院研修会(’18.7.20)

2018年07月25日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を実施し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第34回地域医療支援病院研修会
日 時  平成30年7月20日(金)14時より
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の医療機関、介護施設などの医療従事者など
参 加  13名
内 容  若草第一病院のがん患者さんと薬剤師との関わり
  ~服薬指導と処方提案を通じて~
講 師  若草第一病院 薬剤部 緩和薬物療法認定薬剤師 加藤真由美

 

今回は、緩和薬物療法認定薬剤師の資格を持った薬剤師が講師を務めました。 緩和薬物療法認定薬剤師は、「がんの痛みや症状の管理に貢献できる知識、技能、態度を有する薬剤師」として日本緩和医療薬学会が認定している資格です。

 

例えば、がんの傷み緩和のために使われるモルヒネは、傷みをやわらげる効果がある反面、副作用がある薬です。また、がんの痛みの種類はさまざまで、いくつかの薬を組み合わせて使用することもあります。さらに、薬の効果や副作用には個人差があることから、患者さんお一人おひとりに適した対応が必要です。緩和薬物療法認定薬剤師は、こういったことに対応することのできる高度な専門知識を有していると認められた薬剤師です。

 

当院の薬剤師が日頃、がん患者さんとどのように関わっているかについて症例を交えながらご紹介しました。参加者からは、意思疎通の図れない患者さんの疼痛や副作用をどのように把握したらよいかといった質問がありました。

 

もっと多くの方に聞いていただきたい内容で、また企画したいと考えています。

 

若草第一病院の地域医療支援病院研修会は年7回開催しており、次回は8月の開催を予定しております。 開催日時の詳細等は決まり次第、当院ホームページ等でご案内いたします。 是非ご参加ください。

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課

特に高齢者は熱中症にご注意を!

2018年07月23日

ネットやテレビのニュースなどでは連日のように酷暑や、熱中症への注意喚起について報道されていますが、ここ最近の暑さは「命に危険を及ぼす」と言われても納得のものです。
7月2~8日の1週間に、全国で熱中症の症状により救急搬送された2,722人のうち、約56%が65歳以上の高齢者であったとの統計が、総務省消防庁より出されていました。
若年者より体内の水分量の少ない高齢者は、重篤な熱中症になりやすいので特に注意が必要です。

 

高齢者の熱中症を防ぐポイント

  • ・こまめに水分補修をする
  • ・シャワーやタオルで身体を冷やす
  • ・暑いときには無理をしない
  • ・部屋の風通しをよくする
  • ・涼しい場所・施設を利用する
  • ・エアコン・扇風機を上手に使用する
  • ・部屋の温度を測る
  • ・涼しい服装をする
  • ・緊急時・困ったときの連絡先を確認する

【参考・参照サイト:環境省総合環境政策局環境保健部 環境安全課熱中症~思い当たることはありませんか?~ <http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/leaflet_kourei_2014.pdf>2018.7.19アクセス】

熱中症対策の水分補給の際には水分だけではなく、塩分も摂るようにしましょう。
大量に汗をかいてナトリウムが失われたときに水だけを飲むと、血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上ナトリウム濃度を下げないために水を飲む気持ちがなくなってしまい、脱水症につながる危険もあります。そこで、熱中症対策の水分補給には簡単に塩分と糖分が摂れるスポーツドリンクや経口補水液をお勧めします。経口補水液は、一般的に家庭にある材料で簡単につくることもできます。

経口補水液のつくり方

  • 水 1リットル
  • 砂糖 大さじ4杯
  • 塩 小さじ1/2杯

 これらの材料を混ぜあわせてできあがりです!

 

若草第一病院 栄養サポートチーム

医療秘書課の役割

2018年07月19日

私たち医療秘書課は、病院内のさまざまなところで医師や看護師をはじめとしたコメディカルと協力し、患者さんに医療がスムーズに提供できるようサポートしています。

 

今回は、内視鏡センター専属の医療秘書課職員にスポットをあて、簡単にご紹介します♪

 

内視鏡センターでは朝いちばんに、当日の検査の件数などの申し送りから業務が始まります。医療秘書課もこれに参加し情報を共有します。
その後、検査の記録用紙や問診表、患者さんの名札の用意など、患者さんをお待たせすることなく検査が開始できるように準備します。
検査が始まると、進捗状況をスタッフ全員が把握できるようにホワイトボードに書き出したり、実際に使用した薬剤を記録したり、ご紹介で来られた方には紹介元の医療機関へお渡しする返事(返書)の準備などをおこないます。

 

チーム医療に貢献できるよう、今後も協力し頑張っていきたいと思います!

 

若草第一病院 医療秘書課

看護師 ラダーレベルⅡ研修

2018年07月10日

梅雨真っ盛りのとある土曜日、
若草第一病院 看護部では急変に遭遇したとき、あわてず冷静に対応するための訓練、『 急変時シミュレーション研修 』がおこなわれました。

この研修はラダーレベルⅡを対象としたもので、先輩看護師が自らの経験により、吟味し設定した状況のもと実施する研修です。
全員、事前学習をして臨んだものの、実際の場面を想定した本番さながらの状況に、研修生はアタフタ・・・
「パニックになって何をしたらよいかわからなくなってしまいました。」との声や、
「頭では分かっていても、実際の場面になると動けないことが良く分かった。」
「もっと日頃から気を引き締めて対応したい。」などの感想が聞かれました。

ラダーレベルⅡの到達目標『 自立して看護を実践する 』に向けて、研修の学びを実践で活かしてもらえることを期待しています。 がんばれ~!!(^0^)/

 

 

若草第一病院 看護部

一次救命処置BLS研修

2018年07月07日

当院では年に2回全職員を対象にBLS研修会を実施しています。

 

BLS(Basic Life Support)とは、心肺停止や呼吸停止になった人に対して、その場に居合わせた人が、医師や救急隊員医に引き継ぐまでの間におこなう応急手当のことです。

 

研修を繰り返しおこないイザという時、スムーズ対応できるようトレーニングを積んでいます。

 

一次救命 まずはここから

  1. 倒れている人を発見したら、周囲の安全を確認してから近づき「大丈夫ですか?・・・」と声をかけ、意識があるか確認してください。
  2. 意識がなければ近くにいる人に「119番(救急車)とAED(自動体外式除細動器)をお願いします!」と協力を求めてください。

救急車の平均到着時間は8.5分、心肺停止から1分ごとに救命率は7~10%下がります。

救急車到着までの間に、あなたにもできることがあります。

※参考:総務省消防庁 平成29年版 救急救助の現状より

日本医師会 救急蘇生法

家族、友人、隣人が突然倒れたとき、勇気ある行動で大切な命を救いましょう。

 

若草第一病院 安全部

病院に関わるすべての人たちを感染から守ります!

2018年06月26日

私たちのまわりには、細菌や、ウイルス、寄生虫など様々な感染症の危険が潜んでいます。 今年に入ってから沖縄県で発生した「はしか」の流行は世間を賑わせ大々的なニュースにもなり 皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか?
怖い感染症から自分や周囲の人を守るためには日常からの対策が重要となります。

 

そんな時当院では、感染対策チーム(ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の出番となります。感染予防はもちろんのこと、日常から感染症の発生を監視し感染発生時の対応および感染の拡大をブロックする事を専門チームです。

感染対策チーム(ICT)

メンバー

感染対策の専門的知識を持った医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師で構成。

活動内容

職員一人ひとりが健康管理に注意し、自らが感染源とならないよう手洗いをはじめとした感染対策の指導・教育を日々おこなっています。
院内感染の発生がないか感染症の早期発見につとめ、感染症が発生した場合は速やかに対処します。感染拡大の防止のため必要時には隔離やマスクの着用など感染防止策を速やかに実施します。

 

抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

メンバー

感染症診療の専門的知識を持った薬剤師・医師・看護師・臨床検査技師で構成。

活動内容

抗菌薬(抗生物質)は細菌による感染症しか治せません。ですから、ほとんどの「かぜ」の原因であるウイルスやインフルエンザに抗菌薬は効かないのです。むやみに抗菌薬を使用することで抗菌薬の効かない菌(耐性菌)が増えることがあり、そうなるとこれまで抗菌薬を飲めば治っていた感染症が治りにくくなったり、他の病気の治療に影響したりします。そのようなことにならないよう、抗菌薬の適正な使用を支援する活動をおこなっています。

 

私たちは地域の医療施設と連携し地域の感染予防を推進します!!

 

若草第一病院 感染管理認定看護師

救命活動に感謝状

2018年06月15日

若草第一病院 診療部 池側医師の救命活動に大阪市生野消防署長より感謝状が贈られました。

 

4月23日近鉄鶴橋の駅構内で倒れ、心停止となっていた女性に対し、出勤中に偶然居合わせた池側先生と近隣病院に勤める看護師さんが協力して救命処置をおこない、駆けつけた救急隊へ引き継ぎました。
その後、女性は医療機関に搬送され、一命をとりとめ、無事社会復帰されているとのことです。

 

当院では、医師、看護師だけでなく医療従事者として全職員が、一次救命処置ができるよう講習会を開催しており、池側先生には講師として指導いただいています。
私たちも今回のような場面に遭遇した時、医療従事者として適切に対応できるよう精進してまいります!

 

若草第一病院

がん患者さんの緩和ケアへの取り組み

2018年06月06日

緩和ケアはがん患者さんが苦痛なく過ごせるためのケアです。
若草第一病院では、がん患者さんの身体的な苦痛や治療についての悩み、精神的、心理的、スピリチュアルな問題、「家に帰りたいと言うけれど家族としてどうしたらいいのだろう?」といった不安に対する相談をはじめ、がんと向き合う患者さんとご家族がよりよい生活・人生がおくれるようサポートしています。

 

がんサポートチーム

がんサポートチームは多職種の医療従事者で構成された緩和ケア専門のチームで、「いつでもどこでも切れ目のない緩和ケア・その人らしい人生を送るためのケア」をモットーにさまざまな取り組みをおこなっています。

 

取り組みのひとつとして、入院中の患者さん対しての『 がんのリハビリテーション 』にも力をいれています。 理学療法士、作業療法士、言語療法士が患者さんの症状に合わせたリハビリテーションをおこないます。

  • ・現在動けている方
    日常生活が継続できるようなリハビリテーション
    例えば、自力でトイレに行けるような筋力の低下予防など
  • ・寝たきりの方
    寝たままでできるマッサージや運動などのリハビリテーション
  • ・痛みがある方
    痛みがおこりにくい起き上がり方の指導などのリハビリテーション
  • ・ご家族
    おむつの交換方法の指導など

また、入院中の緩和ケアだけではなく、退院後も訪問看護、在宅医、ケアマネージャーと連絡を取りながらサポートを続けています。
どんな些細な疑問や悩みでも、遠慮なくご相談ください。ご要望の際は主治医、病棟看護師、社会福祉士にお声かけください。

 

緩和ケア 詳細

 

がん相談支援センター

また、当院 南館1階には『 がん相談支援センター 』もございます。
がん患者さんやそのご家族の「がん」に関する悩みについて、社会福祉士やその専門看護分野において熟練した技術と知識を持った認定看護師が一緒に考え、解決に向けてサポートします。

 

がん相談支援センター 詳細

 

がん患者会ひょうたん がん患者サロン

その他『 がん患者会ひょうたん 』が主催する「 がん患者サロン 」を毎月第4土曜に開催しています。
がん患者サロンは、同じ思いを持つ患者さん、ご家族がひとりで悩まなくてもよいように、患者さんやご家族同士が話しをしたり、情報交換したりできる場所です。

 

がん患者サロン 詳細(院外サイト)

 

若草第一病院 がんサポートチーム

人工関節センター開設のご案内

2018年06月01日

平成30年7月1日より、人工関節センターを開設致します。

膝関節・股関節の痛み等でお困りの患者さんは、一度ご相談いただければと思います。

外来診察日などが決定しましたら、ご案内致します。

 

若草第一病院 人工関節センター

若草第一病院 院長

健康相談課の取り組み ― 退院支援について ―

2018年05月29日

患者さんが住み慣れた地域で『 その人らしい生活 』ができるよう、若草第一病院 健康相談課では社会福祉士が、さまざまなお手伝いをさせていただいております。

 

当院では多職種で患者支援に取り組んでおり、平成26年度からは各病棟に相談員(社会福祉士)を配置して、入院時より全ての院患者さんの状態を把握するよう努めています。
そして支援が必要な患者さんには、入院後2日以内にご本人やご家族と面談し、できるだけ早く支援を開始できるようにしています。

 

社会福祉士の関わり状況の変化(H25~28年度の比較)

「患者さんが入院されてから、相談員が初めて面談をおこなうまでの期間は、平均2.4日で、患者さんの相談により早く対応できるようになりました。」

「相談員の関わりの割合は、約50%(平成28年度実績)で、全病棟に相談員を配置することにより、より多くの患者さんの相談に応じることができるようになりました。」

 

相談内容の例

  • ・療養上の不安や心配事についてのご相談
  • ・入院中の医療費や生活費などの経済的なことについてのご相談
  • ・退院後の生活場所(転院先や施設入所先など)のご相談
  • ・在宅での生活や介護保険サービス、各種福祉サービスの利用のご相談
  • ・仕事と治療の両立についてのご相談
  • ・当院へのご意見、ご要望 など

相談窓口

病棟での入院患者さんからのご相談の他にも相談窓口を設け、対応させていただいております。外来患者さんや地域住民の方など、入院患者さん以外の方からの相談も可能です。

ご利用には、直接お越しいただくか、病院職員にお申し出ください。
相談は無料です。
ご相談内容について秘密は厳守します。
窓口:南館1F 事務室
(南館1F入院受付でお声かけください)
受付時間:月~土(祝日除く)9:00~17:00

 

 

若草第一病院 健康相談課

開催報告:第33回地域医療支援病院研修会(’18.5.18)

2018年05月29日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を実施し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第33回地域医療支援病院研修会
日 時  平成30年5月18日(金)14時より
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の医療機関、介護施設などの医療従事者など
参 加  18名
内 容  認知症予防について
講 師  若草第一病院 医療技術部 療法課 作業療法士 遠藤 歩

 

「認知症とは」という基礎的な内容から、評価方法、予防の講義に加え、認知機能の検査方法の実技や、認知症予防のための運動と認知トレーニングを組み合わせたコグニサイズを体験していただきました。
また、今回の研修会では地域包括、介護老人保健施設、居宅介護支援事業所、有料老人ホームから多くご参加いただき、認知症の高齢者と接している現場での悩みなどを共有し、情報交換もできました。

 

コグニサイズにつきましては、外来通院でリハビリテーションをおこなっている患者さんを対象に、療法士が自宅でできるものをアドバイスしているとのことでした。

 

若草第一病院の地域医療支援病院研修会は年7回開催しており、次回は7月の開催を予定しております。 開催日時の詳細等は決まり次第、当院ホームページ等でご案内いたします。 是非ご参加ください。

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課

人工呼吸器ってなぁに?

2018年05月18日

『 人工呼吸器 』
言葉は耳にしたことがあっても、実際どういうものかを知る機会は少ないのではないでしょうか。

 

何らかの病気により

  • ・空気中の酸素をうまく取り込めず、体が酸素不足になっている場合
  • ・十分な呼吸ができず、息を吐くことで排出される二酸化炭素が排出できない場合
  • ・呼吸することに強い努力が必要で、呼吸に関連する筋肉が疲労した場合
  • に使用します。

人工呼吸器は呼吸を人工的に管理するための医療機器で、100%呼吸を助けてくれるものから、ごくわずかのみ呼吸を助けるものまで、さまざまな機能を備えており、患者さんの病気の具合によりこれらを使い分けます。
人の呼吸の代わりとなる機能を果たすことから「人工臓器」とも呼ばれています。

 

若草第一病院では、医師や慢性呼吸器疾患の看護分野において、熟練した技術と知識を持った看護師(慢性呼吸器疾患認定看護師)をはじめ、異なる職種の医療専門職が連携した呼吸ケアチームが活動しています。

人工呼吸器をつけておられる患者さんの呼吸管理の評価や、合併症の予防などを目的とした病棟ラウンドなど、病気がよくなり早く人工呼吸器が外せる日が来るようサポートしています。

 

 

若草第一病院 呼吸ケアチーム

開催報告:第44回オープンカンファレンス(’18.4.26)

2018年05月09日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を実施し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第44回地域医療支援病院オープンカンファレンス
日 時  平成30年4月26日(木)14時より
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の開業医の先生、消防局の救急隊員など
参 加  55名
検討症例  1)症例:「救急を要する腸閉塞の診断と治療」
   講師:若草第一病院 院長 山中英治
 2)症例:「最近のストーマ(人工肛門)のケア」
   講師:若草第一病院 安全部 皮膚・排泄ケア認定看護師 宮崎照美

 

救急隊の目線での、腸閉塞の診断と治療についてCT画像を利用した講義が、たいへんご好評をいただきました。

 

若草第一病院のオープンカンファレンスは年4回開催しております。
次回は7月の開催を予定しており、救急隊からの症例検討会を実施する予定です。

開催日時の詳細等は決まり次第、当院ホームページ等でご案内いたします。
是非ご参加ください。

 

オープンカンファ ご案内

 

若草第一病院 地域連携課

開催報告:「めまい・難聴について」― 第31回健康教室(’18.4.25)

2018年05月09日

若草第一病院は地域医療支援病院として、地域住民の方々の健康増進につながるようサポートしています。

 

会 名  第31回 健康教室
日 時  平成30年4月25日(水)15~16時
場 所  若草町自治会館
対 象  地域住民
参 加  24名
内 容  「 めまい・難聴について 」の講義と質疑応答
講 師  若草第一病院 耳鼻咽喉科 医長 天野 かおり

 

めまいはクラクラする、フワフワするといった症状の総称で、耳の病気が原因になることがあります。今回の健康教室では、そんな「めまい」や「難聴」について解説し、理解を深めていただきました。

 

講義後の質疑応答も大変活発におこなわれました。

  • Q.定期的にめまいがおこる場合は、すぐに受診するべきでしょうか?
  • A.同じめまい症状であっても、原因となる病気はさまざまです。できるだけ早く受診し、問診のうえ検査することをお勧めします。
  • Q.骨伝導の補聴器について知りたい。
  • A.2週間に1回、月曜日に補聴器の業者が来るので、それに合わせての受診をお勧めします。
  • など

当日は悪天候にもかかわらず、関心の高いテーマであった為か多くの方にご参加いただくことができました。今後、取り上げてほしいテーマ等、会終了後のアンケートでお伺いしておりますので、ご希望がありましたら是非お聞かせください。

 

若草第一病院の健康教室は年4回開催しております。
次回開催につきましては、地域の回覧板や当院ホームページ等でご案内いたします。
お誘いあわせのうえ、お気軽にご参加ください。

 

健康教室 ご案内

 

若草第一病院 地域連携課

『 電子ピアノ 』を寄贈いただきました

2018年05月08日

『 特定非営利活動法人 わかくさ 』より電子ピアノを寄贈いただきました。

 

音楽療法としてリハビリテーションや、院内でのイベント開催時にご披露しております職員有志による合唱の伴奏などで大切に活用させていただきます。
ありがとうございました。

 

 

若草第一病院

おいしいごはん

2018年05月01日

入院患者さんにとって食事は「入院中の数少ない楽しみ」のひとつではないでしょうか。
食事も入院治療の一環ですので、なかには食事制限がある方もいらっしゃいますが、患者さんの状態にあわせた食事を、できる限り美味しく召しあがっていただけるよう、私たち栄養課職員は日々試行錯誤しています。
そんななかで、食器がきれいに空なって返却されてくると、とても嬉しくなります。
逆に手付かずだと、「食欲がないのかな?」「お口に合わなかったのかな?」と心配になります。

 

ひとの食べ物の好みは千差万別ですが、固め柔らかめの好みはあっても、お米が嫌いという方は稀なのではないでしょうか。
若草第一病院では、厳選されたブランド米(銘柄米)“兵庫県産キヌヒカリ☆”を使用しています。
食欲のない時でも少しでも召しあがっていただけるよう、心を込めて毎食ごとガス釜で炊き上げています。

 

若草第一病院 栄養課

より手厚いリハビリテーションの提供を

2018年04月25日

若草第一病院療法課では、入院後、手術後早い段階から入院患者さんを中心としたリハビリテーションを365日 毎日提供しております。

 

この4月より新しくスタッフが2名増え17名体制となり、より手厚いリハビリテーション提供ができるようになりました。

今まで同様に、患者さんに対して早い段階からリハビリテーションを開始し、早期改善・早期退院を目指すのはもちろんのこと、「毎日リハビリがしたい!」「1回の訓練実施時間を増やしたい!」などの患者さん・家族さんのご要望にできる限り対応させていただきます。

 

日々さまざまな治療が進歩する中で、当課もより質の高いリハビリテーションが提供できるようスタッフ一同、日々切磋琢磨しております。
リハビリテーションのことで何かご不明な点がございましたら、お気軽にお声掛けください。

 

若草第一病院 療法課

新しい風 ― 新入職員を迎えて ―

2018年04月16日

2018年度 、総勢48名の新入職員が当院で社会人の第一歩を踏み出しました。

 

入職初日の研修では、まず山中院長より
当院は地域医療支援病院として、地域を支える救急病院の役割を担っており、
「頼りにされる病院」を目標に地域医療への貢献に努めていることが新入職員たちに伝えられました。
若草第一病院の職員としての使命感を持ち、今後職務に取り組んでもらえることと期待しています。

現在は職種ごとの現場にわかれ、先輩の指導を受けながら実務に励んでいます。新入職員らしい元気ハツラツとした姿で、新しい風を吹かせてくれるでしょう。
皆様、どうかあたたかい目で見守っていただければ幸いです。

 

若草第一病院 教育担当

ハンドケア

2018年03月27日

顔のお手入れは気にするのに、手は放置・・・。
手の綺麗な人はそれだけで好印象だったり、手の甲で年齢がわかると言われたりもします。手も日頃のケアで大きな差が出るもの。とは言え、「どうケアしたらいいの?」とお困りではありませんか。

 

私はハンドクリームが大好きで、年中欠かさず白衣のポケットに入れています。私たち看護師は職業柄頻回に手洗いをするため、職員から手のトラブルについて相談されることも多く、そんな時はまずハンドクリームを指先までしっかり塗るようにアドバイスします。
すると「どうせすぐに手を洗うし・・・」などと言われたりもしますが、そこは面倒くさがらず、手洗い後は必ず塗る習慣をつけましょう。

 

酷い手荒れで皮膚がガサガサになった時は、「尿素系のハンドクリーム」がよいでしょう。硬くなった角質を柔らかくしてくれるからです。しかし、尿素は刺激が強い面もありますので、敏感肌や手荒れがひどい場合は注意が必要です。

ヒビやあかぎれが酷い場合は、「ビタミン系のハンドクリーム」がおススメです。
軽い手荒れ程度であれば、「保湿系のハンドクリーム」で潤いを取り戻しましょう。
症状によってハンドクリームを使い分け、日々のケアで美しい手元をキープしたいものです。

 

皮膚・排泄ケア認定看護師

検査室でのインフルエンザ操作方法

2018年03月15日

日中の気温が20℃を超える日が続き、急に春を感じるようになった今日この頃。
ここで少しこの冬を振り返ってみましょう。

 

2017‐18年冬も全国でインフルエンザが猛威をふるい、当院にも多くの患者さんが受診されました。インフルエンザ罹患が疑われる患者さんには、インフルエンザ検査が実施され、わたしたち検査課に検査依頼がきます。
その検査判定がどうのように出るかご存知でしょうか?

 

1.)一般的な簡易キットによる検査ではまず、綿棒を使って鼻の穴から粘膜を採取します。その綿棒を検体抽出液の液体に浸し、拭い液を絞りだします。

 

2.)「1」の検体抽出液を検査キットに3滴落とします。

 

3.) 5分後に測定結果を判定します。 判定部にCの箇所のみに黒色ラインが現れると陰性、CとAの箇所はAウイルス抗原陽性、CとBの箇所はBウイルス抗原陽性と判定します。

 

国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップでは、2018年2月26日~3月4日の期間において、全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域は462箇所、注意報レベルを超えている保健所地域は15箇所と報告されています。
暖かくなってはきましたが、まだまだご注意ださい!

 

若草第一病院 検査課

3月15日献血のご案内

2018年03月01日

命が救える身近なボランティア「献血」にご協力ください

 

下記の日程で若草第一病院にて団体献血を実施いたします。
病院職員以外の方もご参加いただけます。
より多くの皆さんによるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

日時:平成30年3月15日(木)14:00~16:30
受付場所:本館1Fロビー
献血バス:北館本館間の駐車スペースで献血車を配置
ご協力をお願いしたい献血内容:400mL献血

180315献血

※献血は献血していただく方と輸血を受ける患者さんの両者を守るため、さまざまな基準や制限が設けられています。
詳細は大阪赤十字血液センターのホームページでご確認ください。

170309献血

 

若草第一病院

地域医療支援病院等合同研修会 開催

2018年02月28日

平成30年2月24日シェラトン都ホテル大阪にて 「 平成29年度地域医療支援病院等合同研修会 」を開催しました。
島根大学医学部 整形外科教室 教授 内尾祐司 先生をお招きし、 『 関節痛の科学 ~病態と治療~ 』についてご講演いただきました。

 

患者さん自身の骨をねじ状に加工し骨折箇所の固定に利用する技術など、最先端の治療についてのお話を聞ける貴重な場となり、終了後に多くの反響をいただきました。
当院診療部 整形外科 領家幸治部長からは、整形外科の取り組みについてご紹介しました。

島根大学医学部 整形外科教室
内尾祐司 教授

若草第一病院 診療部 整形外科
領家幸治 診療部長

 

研修会終了後には、地域連携をより一層円滑に進めるための交流の場として懇親会を開催し、盛会のうちに閉会しました。

地域医療支援病院運営委員会
大久保芳明 会長

開放型病院運営委員会
横内峻 副会長

 

25名の登録医の先生方、当院診療部医師ほか、総勢85名の皆さまにご参加いただきました。
心より御礼申し上げます。

 

若草第一病院は地域医療支援病院として、今後も地域の医療ニーズに柔軟に対応し、地域医療の質の向上に努めてまいります。

大阪府指定 地域医療支援病院

 

若草第一病院 地域連携課

乳がん検診で知っておきたいポイント! ― 乳腺の濃度について ―

2018年02月26日

乳がんを発見するために有用な検査のひとつが、マンモグラフィの検査です。
マンモグラフィ検査では、触ってもわからないような小さなしこりや、しこりを作らない腫瘤、細かい石灰化を撮影した画像で見つける検査です。

 

マンモグラフィで撮影した乳房

乳房内の白いモヤモヤとしているのは乳腺です。乳腺と脂肪の割合よって、大きく3つに分類されます。

乳腺は30~40歳代まで発達し、閉経に伴って退縮し脂肪に置き換わっていきます。
この乳腺の割合が高濃度の場合、マンモグラフィ撮影した画像では病変が隠れ、発見しにくいことがあります。そのため、セルフチェックや定期的に検診を受けることが、より大切になります。まずは自分の乳腺の濃度を知ること、それが大事になってきます。

自分の健康をまもるために、大切な人のために、ぜひ乳がん検診を受けましょう!

若草第一病院はマンモグラフィ読影認定医師および
5名の女性の検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師が在籍しています。

東大阪市の乳がん検診では、40歳以上の隔年(4月1日現在で偶数年齢の方)が対象となっています。検診のクーポンは3月までとなります。お早めご予約を!

 

若草第一病院の乳がん検診の詳細

薬学部実習生の受け入れ

2018年02月08日

当院 薬剤部では、薬学部の実習生を受け入れ、未来の薬剤師育成に努めています。

薬剤師を目指す6年制の薬学生は教育カリキュラムにおいて、5年生時に臨床にかかわる実践的な能力などを培うための実務実習が必修となっています。

 

実習生は薬剤師による指導のもと、患者さんが入院時に持参された普段使っているお薬の確認や、服薬指導に同行するなど病棟での薬剤師の業務などを経験します。
11週間の実習最終日には、その成果をまとめ実習活動報告会で発表してもらいます。
今回は持参薬の管理方法、ベッドサイドでの服薬指導、症例検討や処方解析についての発表となりました。

実習生受入

実習生受入

 

実際に患者さんと接した経験で学んだことを、将来薬剤師となった時に活かしてもらえるよう願っています。

 

実習では薬剤師の指導・監督のもと、安全かつ適正に業務をおこなっております。実習期間中は、患者さんをはじめ関係者の皆さまにご協力をお願いすることもございます。
医療の一端をになう薬剤師育成のため、何卒ご理解、ご協力のほどお願いいたします。

 

若草第一病院 薬剤課

医療安全推進標語

2018年01月29日

新しい年が明けたと思ったら、早いものでもう2月に入ろうとしています。
この時期、当院の恒例行事となっております『 医療安全推進標語 』の募集を実施し、この度最優秀作品を決定しました。
最優秀作品は院内に広く掲示し、医療安全に対する意識づけに役立てています。

医療安全推進標語

今後も医療安全に努め、地域の皆さまの「頼りにされる病院」を目指してまいります。

 

若草第一病院 医療安全部

臨床工学技士のお仕事 ―血液浄化療法業務編 ―

2018年01月23日

病院におけるME(臨床工学技士)の業務には医療機器管理業務、手術室業務、集中治療室業務、呼吸療法業務など様々なものがあります。今回はその中のひとつ、血液浄化療法業務についてご紹介します。

 

血液浄化療法は血液を体外に取り出して、その中から疾患の原因となる有毒な物質を取り除く治療法です。
最も広くおこなわれている血液浄化療法は、慢性腎不全の患者さんに対する透析療法です。

 

臨床工学技士は人工透析装置の準備や操作、保守点検や、人工透析に使用される水の水質の維持、血流測定などの管理をおこなっています。また、患者さんの状態は変化していきますので医師、看護師と連携して適した器材の選択、透析治療条件などを提供しています。

 

透析療法以外の血液浄化療法として、
潰瘍性大腸炎やクローン病には白血球除去療法(GCAP、LCAP)、
免疫疾患では二重膜血漿交換療法(DFPP)、高コレステロール血症はLDL吸着療法、
肝硬変などの病気で腹水が溜まった状態にある患者さんには腹水濾過濃縮再静注法(CART)などの特殊な血液浄化療法(アフェレーシス療法)もおこなっています。

 

臨床工学技士

ME課では患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、
引き続き『 安全で安定した医療機器の提供 』に日々努めてまいります。

 

若草第一病院 医療技術部 ME課

低栄養ってなんだろう?

2018年01月10日

低栄養とは、身体を動かすために必要なエネルギーや、筋肉・皮膚・内臓などをつくるタンパク質が不足した状態を言います。高齢になると、物をうまく食べられなかったり、消化機能が落ちたりすることで、栄養や水分を十分に摂れなくなることがあるため、低栄養にならないよう注意が必要です。

 

低栄養の主な症状

 □ 体重が減少する
 □ 筋肉量や筋力が低下する
 □ 風邪などの病気にかかりやすくなる
 □ 傷や床ずれ(褥瘡:じょくそう)が治りにくくなる
 □ むくみやすくなる

 

では、ご自身の肥満度をBMI(体格指数)で確認してみましょう。
 BMIを求める計算式
 BMI=体重(Kg)÷[身長(m)]2

 

表 肥満度分類

BMI指標 判 定
18.5未満 低体重(痩せ型)
18.5~25未満 普通体重
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2016」より)

肥満は高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こす原因となりますが、肥満による死亡率より痩せによる死亡率の方が高いことがある、という研究結果も報告されています。(国立研究開発法人 国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループ多目的コホート研究「BMI値と死亡率の関係」)より)
BMIが20以下の方は低栄養のリスクが高まり注意が必要です。さらに、重症化すると重大な健康問題を引き起こす可能性もあります。
まずはご自分の状態をチェックしてみましょう!

 

若草第一病院 栄養サポートチーム

新年のご挨拶

2018年01月04日

新年あけましておめでとうございます。
私事で恐縮ですが、昭和33年戌年の1月生まれで、お正月に丁度60歳になりました。若草第一病院に赴任しましたのも12年前の戌年でした。10年以上になりますと手術をさせていただいた方も増えて、街を歩いていても患者さんやご家族から「その節はお世話になりました。お陰様で元気にしています。」と声をかけてもらえることもあります。外科医にとってはとても嬉しいお言葉です。そして、とても申し訳ございませんが、私も年齢相応に記憶力が衰えておりまして、お顔は覚えていてもどなたかはほとんど思い出せません。それでとりあえず「お元気で何よりです。」とお応えしておりますことをお許しください。
外来で書類を読む際には、眼鏡を外してかなり離して見ているようで、患者さんから「先生も老眼でっか。身体にも気ぃつけなはれや。」とねぎらっていただくこともしばしばですが、お陰様で不養生な割には元気で手術もさせていただいております。
今年もこの国と皆様が平和で幸福であることをお祈りいたします。

 

若草第一病院 院長 山中英治