最近のストーマケア

2018年10月09日

当院は地域医療支援病院として地域医療の質の向上などを目的とした研修会を開催しています。

先月開催した研修会では、近隣の介護支援専門員、訪問看護師、介護士の方々を対象に、「ストーマとは?」といった基本の内容から、症例を提示しそれぞれの症例に適した装具の選択について解説しました。

研修会前半では病院でのストーマ造設の流れや管理方法などを説明、後半は装具を実際に触ってもらうなどしました。
ストーマ造設は「おなかから便が出るなんて大変そう…」「袋の交換が難しそう…」と一般的にはあまり良いイメージをもたれません。しかし80歳以上の高齢のストーマ患者さんが増えている現状から、ストーマ造設手術を選択することによっておむつ交換などの介護の負担が軽減し、患者さん・ご家族さんのQOL(生活の質)を高めることもあるとお話ししました。

現在、東大阪には皮膚・排泄ケア認定看護師があまり在籍されていないため、院外からの相談にも対応しています。今後も院内はもちろん地域でストーマ造設された方のwell-beingを目指し尽力していきたいです。

 

※Well-being:直訳すると「幸福」。WHOの1946年の草案がもとになった言葉で「健康とは身体的・精神的及び社会的に良好な状態(Well-being)であって、単に病気や虚弱ではないということではない。」とされています。

 

若草第一病院 皮膚・排泄ケア認定看護師