抗菌薬耐性(AMR)をご存知ですか?
2018年10月17日
今、AMRが問題になっています
抗菌薬(抗生物質)の使用により病原体が変化して、抗菌薬が効きにくくなったり、全く効かなくなったりします。このことを抗菌薬耐性(AMR)や薬剤耐性と言います。
現在、AMRによって世界では年間70万人が死亡しています。このまま何の対策もしなければ30年後には年間1000万人が死亡し、がんの死亡者数を上回るおそれがあります。
AMRは世界的な問題であり、わが国も国をあげて対策に取り組んでいます。
若草第一病院でも抗菌薬適正使用支援チーム(AST)を立ち上げ活動しています。
わたしたちにできるAMR対策
AMRから未来を守るためにわたしたちができることは「抗菌薬を正しく使う」ことです。抗菌薬は不要なときもあります。
風邪に抗菌薬は効きません!
「 風邪をひいたようだからお医者さんに抗菌薬をもらおう・・・ 」
そんなふうに思っていませんか?
実は抗菌薬は風邪やインフルエンザの主な原因である『 ウイルスには効きません! 』
抗菌薬は細菌だけに有効なお薬なのです。
必要な時に正しく抗菌薬を飲むことであなたもAMR対策をはじめてみませんか?
- ● 症状を医師に正しく伝える
- ● 抗菌薬は医師の指示通り最後まで飲みきる
- ● 抗菌薬を残しておいて、後で飲まない
- ● 抗菌薬を人にあげたりもらったりしない
- ● わからないことは医師や薬剤師に相談する
- ● 一番大切なのは、病気にかからないよう『予防』すること
若草第一病院 抗菌薬適正使用支援チーム