医薬品副作用被害救済制度をご存知ですか?

2018年08月28日

「お薬を正しく使えば副作用は出ないはず・・・?」
いいえ。正しく使っていても、まれに重い健康被害を起こすことがあります。
薬には必ずリスクがあります!「リ・ス・ク」→「ク・ス・リ」ですね!

 

抗菌薬、解熱消炎鎮痛薬、抗てんかん薬、総合感冒薬(かぜ薬)などで報告例がある重篤な副作用に「皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)」があります。
初期症状は「高熱(38℃以上)」「目の充血」「まぶたの腫れ」「くちびるや陰部のただれ」「のどの痛み」「皮膚の広範囲が赤くなる」。

放置していると高熱(38℃以上)を伴って、発疹・発赤、やけどのような水ぶくれなどの激しい症状が短期間に全身の皮膚、口、目の粘膜にあらわれる病態です。このような重たい副作用で入院したり、障害が残ったりした場合に医療費・医療手当や障害年金が給付される制度です。
 若草第一病院薬剤部では、医薬品等による副作用情報を集積し因果関係を確認した上でPMDA(医薬品医療機器総合機構)に報告しています。これらの報告が、医薬品の添付文書改訂にも繋がります。

 

「もしかしたら・・・」と思われたら薬剤師にご一報ください。お手伝いさせていただきます。みなさんの報告が多くの人々の健康を守ります。

 

若草第一病院 薬剤部