社会医療法人若弘会 在宅部門ブログ 2021年一覧

年末のご挨拶

2021年12月30日

  2021年 爆発的な新型コロナ感染拡大で幕を開け、1年を通してコロナ渦との戦いでした。わかこうかいクリニックでも5月~11月にかけて、延844回のワクチン接種を行うことができました。少しは地域貢献ができたかなと思っております。只今、変異種オミクロンが気になるところですが、3回目のワクチン接種の準備中です。

今後も、訪問診療・訪問看護・居宅介護支援事業のスタッフ全員、在宅療養の患者さんの感染防護に努めてまいります。

来年こそ、療養者の方々が自由な在宅療養生活が遅れることを願っております。

 

社会医療法人若弘会 

在宅医療 局長・理事 前田 弘

年末年始の楽しみ☆彡

2021年12月08日

年末年始の楽しみ☆彡

 

  12月に入り、街のイルミネーションがとてもきれいに彩られています。これから年末年始にかけ、楽しいことが色々と待っている…想像するだけでわくわくします。

今年は楽しみが増えました。

第100回全国高校サッカー選手権大会に、JFA天皇杯 決勝戦・・・。

と、この1年で特にサッカーへの関心が深まりました。高校サッカー選手権大会では地方予選大会から結果を追い、天皇杯では、地元のクラブチーム・ガンバ大阪の試合観戦に、小学6年生の息子と度々Panasonicスタジアムへ足を運びました。

家族で応援しているガンバ大阪は、残念ながら4回戦で敗退しましたが、観戦中の喜怒哀楽を息子と共有できる時間は楽しく、更にサッカーへの興味をかきたてられました。

先(将来)に何か楽しみを持つことで、現在の過ごし方が変わる。このことを特に体感した1年でした。

 

作業興奮という言葉がありますが、私がこの1年で体感してきた事は、広義でこの脳の働きのように感じます。作業興奮とは、行動してから5分~10分でやる気が高まると言われているものですが、私の場合、楽しみを1つ設けることでその瞬間から気分が高まり、それ以後、その楽しみに向けて驚くほど充実した時間を過ごすことができました。

これが毎日続けばどれほど充実した日々を過ごせるのだろう??と考えると、楽しみを探さずにはいられません。(笑)

この小さな楽しみを積み重ねて豊かな人生を送りたいなぁと思います。

 

皆さま、どうぞ素敵な年末年始をお過ごしください!!

印象に残っている利用者さんとの出会い

2021年11月24日

印象に残っている利用者さんとの出会い


日本橋老人訪問看護ステーション
杉尾理紗

 

  訪問看護師になって間もない頃の話です。四肢麻痺で寝たきりの60代の男性利用者さんの訪問に行っていました。仙骨部の褥瘡の洗浄と処置、排便コントロール、内服管理、清潔ケアを行っていました。その方は、意識はしっかりされていましたが、自分の思うように動く事が出来ない為、看護師やヘルパーへの頼み事や注文が多く、少し大変な訪問でした。しかしとても明るく気さくな方なので、周りの人から親しまれていました。
訪問看護師は基本的に一人で利用者宅へ向かいます。なので、看護師一年目の新人であった私に対し、不安を抱かれる利用者さんも少なくありませんでした。しかし、その方は出身が福岡で、同じ九州出身の私を亡くした娘の様だと可愛がって下さり、毎回暖かく迎えてくれました。そうしている間に私も少しずつ訪問看護に慣れ、ある程度利用者さんのニーズが分かってきて、余裕が生まれました。
そんなある日、いつも通りに朝訪問に行くとその方は「昨日、杉尾ちゃんに車椅子を押してもらって難波まで行く夢を見たよ。」と仰られました。その時の私はどう返事をしていいか分からず「叶うといいですね。」としか言えませんでした。移動介助は訪問看護の範囲外である事は知っていたので、叶わないとわかりながらの返事にとても申し訳なく、切なく感じた事を覚えています。その後しばらくして、その方は痰の増加による呼吸苦で入院され、その数日後に病院で亡くなられました。
今でも、よくその方を思い出します。仕事で辛い事があった時、悩んでいる時、あの方ならきっとこう声をかけてくれるかな、と考えています。新人で頼りなかったであろう私を少しでも信頼してくれ、一緒に外出したいと思ってくれた事は、本当にあの時のわたしにとって大きな支えとなるものでした。
訪問看護師は病棟看護師に比べて利用者の生活に、人生に、より深く関わる仕事です。人生をもって沢山の利用者さんが私を成長させて下さいました。今の私ならあの言葉にどう返せるでしょうか。その答えを探しつつ、私は今日も浪速区を走ります。

わかくさ大東 訪問看護ステーション 在宅でのリハビリ

2021年10月26日

わかくさ大東 訪問看護ステーション 在宅でのリハビリ

 

わかくさ大東訪問看護ステーション 理学療法士 大東 康宏

 

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在宅でリハビリをしていると、

「何歳になっても筋力はつきますか」

「いまさら良くなって外に出かけるのは難しいですよね」

「歳だからどこか痛いのは当たり前ですよね」

といった声を多く聴きます。

歳を重ねるにつれて、あきらめることが増えていくこともあります。

ただ、実際に訪問させて頂くと思っていたよりも動けたり、遠くへ行けたりと、ご自身達が思われているよりも身体の機能が良いことがよくあります。

 リハビリテーションの語源はラテン語に由来しており、英語のつづりは「rehabilitation」。そして「re」+「habilitate」の二つのパーツに分けられます。

〇 re:「再び」

〇 habilitate(habilitation):ラテン語の「habilis」に由来。「適した」という意味。

リハビリテーションは直訳すると「再び適合させる」ということになります。

私たち専門職がもたれているイメージは「身体を良くする・鍛えて動けるようにする」といったものですが、動きやすい環境を整えたり、利用者さんたちが気づいていないことに気付いてもらったり、時には背中を押して外に出かけられるようにしたりと日々色々な工夫をして訪問しています。この色々なアプローチが「再び適合させる」を叶えるきっかけになります。

 

広報誌わかくさ でもリハビリの記事があります。↓

https://www.wakakoukai.or.jp/houjinannai/pamphlet/

 

自分らしく生きる緩和ケア

2021年09月27日

「自分らしく生きる緩和ケア」

 

わかくさ老人訪問看護ステーション小阪サテライト 緩和ケア認定看護師 北野 典子

 

  2007年にがん対策推進基本計画が施策として打ち出され、医療の発展とともに緩和ケア普及啓発も進んできました。月日が流れ、「終末期」から「人生の最終段階」へと時代に沿った名称や捉え方へと変化してきています。

緩和ケアは早期から病気の進行度に関係なくその人の苦痛を和らげることです

  私がホスピス病棟で働いていた約15年前。当時、開設当初ということもあり「あそこに行ったら、もう終わりらしい。」「何するところがわからん建物やけど、悪くなったら行くところらしい」といった周囲の反応でした。医療者の娘をもつ私の父も、私がわけのわからない「ホ」のつくところで働いているという認識でした。

 そんなある日、母がすい臓がんの末期。予後3か月と診断されました。家族で話し合う中で、父は真っ先に「絶対、お母さんには病名を伝えないでやってほしい。つらいやろう。かわいそうや。」と涙しながら病名告知を反対しました。その時、緩和ケアの説明をし、母のやりたいことや思いを家族で支えていこうと話し合いました。病名告知をした後、母は「絶対に生きてやる。病気に負けない。」と強く前向きに過ごしていました。母らしく趣味も主婦もこなし通院もしながら、当時妊娠中だった私の里帰り出産も母が希望しました。1年半の闘病の末、趣味の日本舞踊の最中に倒れ、着物を着たまま秋の夜に旅立ちました。突然の別れとなりましたが、何とか初孫も抱くことができました。父は家族がいつもの自然体でいることがお母さんらしく生きれると思うと話し、私もそのことが母にとっての最大の緩和ケアであると感じました。

 

2014年に日本緩和医療学会は市民にむけ

『重い病気を抱える患者やその家族1人1人の身体や心などのさまざまなつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア』

と説明されています。

 

  私が日々出会う在宅療養者さんやご家族の中には、まだまだ「緩和ケア=(イコール)死」のイメージが強いように感じています。しかし、どんな病気や状況であっても、自分が安らぐ場所で心身のつらさがやわらぎ笑顔になること、その笑顔を見て家族も笑顔になることは、その人に関わるすべての人が互いに緩和ケアをしあって過ごしているのです。

コロナ禍で医療情勢が変化する現代、自分らしく生きるための過ごし方を考えてみませんか。私は笑顔の種と時にユーモアもお届けできる訪問看護師としてこれからも邁進していきます。写真は今年、父が聖火ランナーに選んで頂き、力走していました。これからも家族として一人で暮らす父を応援したいと思います。もう1枚は私の笑顔の種です。未来あるこれからの人生を応援しつつ、母としてがんばりたいと思います。

 

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私がケアマネジャーを続ける理由

2021年09月07日

私がケアマネジャーを続ける理由

 

日本橋居宅介護支援事業所   石井 高枝

 

私は、平成12年に介護保険が始まってから、ずっとケアマネを続けています。実際、ケアマネ業は、自分から続けていると言うよりも、続けさせられていると感じています。

私は小豆島出身で、小さい頃はお遍路さんからお菓子等(時によりお金をくれる)をもらうのがあたりまえの生活をしていました。お遍路さんは、子供をお地蔵さんと見立て、お供えとして首にかけた袋から炒った大豆を渡します。

地域では、「おせったい」としてお遍路さんにうどんや甘酒をふるまいます。また、4月8日の灌仏会にはお寺さんへいつも行く等、お遍路さんの思いや無償の行いを常に見ている生活を過ごしてきました。

私の両親は67歳と72歳で亡くなったのですが、2人とも長患いをしなかったので、在宅介護を行った実感はありません。平成9年に訪問看護を始めた時には、利用者の方が、自分の親のように思えました。今は親の年より若い人達が多く、自分の家族という感じです。私の姉と兄も亡くなっているので、そう思うのかと思います。

私の祖母は6か月ほど寝たきり状態となり、家で看取りを行い、私が6歳の時に亡くなりました。そんな経験もあり、訪問看護での看取りは、当たり前のこととして受け止めていました。利用者は「最後は畳の上で死にたい」と言われる人も多かったです。今は、新型コロナの影響で入院すると面会が出来ない為、家族さんが「家で看てあげたい」と言われることが増えています。本人は、亡くなられる前の生活が自分の希望通りできると、波乱万丈な人生を送った人も最後に「良い人生が送れて良かった」と思っていると感じることがよくありました。

プライベートでも色んな出来事があり、ケアマネをするにあたり役に立つことがいっぱいありました。今生では、人の為に尽くすのが仕事と何となく思っている自分がいます。今、思えばお遍路さんからの思いを繋げているのかなと思います。

これからも、相手のことを敬い、できるだけ希望通りの生活が出来「良い人生を送れたな」と思って頂けるように支援を続けて行きます。

イカの町☆彡

2021年07月30日

 

久しぶりに帰省をしました。

実家は昨年から誰も住む人がいなくなったので、実家の玄関を開けた瞬間の「おかえり」「ただいま」の挨拶は独り言で行います。家の中は、いつでもタイムスリップができるような状態で保たれています。窓を開けるとヒグラシが鳴き、ホーホー、ホッホホーと鳴いている鳥と、(名前は知らないし、見たこともないのですが)

夜になって庭に出ると月明りだけで歩けてしまいます。実家に帰ると、いくつになってもホッとします。しかし、田舎の生活を窮屈に感じているのは昔も今も変わりはないのですが・・・

 

故郷は能登半島です。そこの小さな町、全人口をもってしても大阪城ホールを満員にはできない田舎町の出身です。

能登には自然あふれる風景や観光スポットに名湯もあり、おすすめしたいところはたくさんありますが、能登半島の先端近くに、小木(九十九湾)という、風光明媚な景色とスルメイカの水揚げがある小木港があります。そこに小木港のイカを全面的に押し出した全長13メートル、高さ4メートルの巨大なイカのモニュメントができました。この巨大イカ、設置を巡っては財源に新型コロナウイルス感染症対策の国からの地方創生臨時交付金を充てたことに疑問の声が上がり報道されたようです。

実際に近くでみると「でっかい!」

 

イカの町、巨大イカへの投資がイカしているのか、足を運んで確かめてみてはイカが?

 

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言語聴覚士の仕事紹介

2021年06月24日

言語聴覚士の仕事紹介 

わかくさ老人訪問看護ステーション 言語聴覚士 佐藤貴子

 

こんにちは。言語聴覚士の佐藤です。

みなさん、言語聴覚士(Speech Therapist=ST)という仕事をご存じでしょうか?

リハビリ病院に入院したことのある方や身近に関わりのある方はご存じかと思います。

 

脳卒中や事故、加齢により、脳にダメージが加わると様々な症状が現れます。

言語聴覚士は、コミュニケーションや嚥下(飲み込み)に障害のある方に訓練・指導・助言を行ない、機能の回復を図るリハビリの専門職です。

 

 

☆今回は「失語症」について、お話ししたいと思います☆

 

私たちは、言葉を返して人とコミュニケーションをとります。

しかし、脳卒中や事故などの後遺症で言葉に障害が出る場合があります。

 

◇ 相手が何を言っているのかわからない。

◇ 話が長くなるとわからなくなる。

◇ 言葉が出てこない。

◇ 違う言葉を言ってしまう。

 

ひとりひとり症状は異なりますが、自分の想いをうまく伝えられない状態になります。

頭ではわかっているのに、うまく伝えられない”・・・すごくつらいですよね。

 

言語聴覚士はそういった方に寄り添い、コミュニケーションを取る楽しさや喜びを共感しながら、少しでも失語症が改善するようアプローチします。

 

ご家族様や介助者の方と円滑にコミュニケーションが取れるように。

 

 

  • ●地域や在宅で、失語症、高次脳機能障害(記憶力や集中力の低下)、嚥下障害(飲み込み)、発達障害、認知症などで、お困りの方はおられますか。
  • ●小さなお子様から高齢者の方まで幅広い年代の方が対象です。

 

お気軽にお問い合わせください。

 

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若弘会の訪問診療のご紹介

2021年05月31日

若弘会の訪問診療のご紹介


医療長 川合 右展

 

  社会医療法人若弘会には、急性期医療を提供する若草第一病院、回復期・慢性期医療を提供するわかくさ竜間リハビリテーション病院、在宅医療を提供するわかこうかいクリニック、介護老人保健施設竜間之郷、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所などがあり、在宅患者さんの様々なニーズに対応することができます。
 わかこうかいクリニックでは2010年4月から訪問診療を開始しました。2016年度まで常勤医師1名の診療体制でしたが、2018年度から常勤医師4名に増員となりました。
訪問診療患者数は173名(2021年5月17日現在)で、少しずつではありますが地域の在宅医療の発展に貢献できるようになりました。
 今後も私たちはお互いを高め合うチームの結束を強め、個人として組織として成長できるよう努力してまいります。

乳がん看護の勉強会を開催しました

2021年05月24日

乳がん看護の勉強会を開催しました

 

わかくさ老人訪問看護ステーション 

看護課長 米増 雪子

 

  女性は12人に1人の割合で乳がんになると言われています。看護師の職場にはまだまだ女性が多い為、以前から乳がん看護に興味があり、早期発見・早期診断・早期治療の大切さを理解して知識を深めたいと思っていました。コロナ禍での研修だった為、感染予防につとめながらZOOM配信となりました。初めての配信でしたので、戸惑いながらもパソコンの画面に他のステーションの方々の姿が映るとテンションが上がり、トラブルなくつながったことにホッとしました。

ステーションに来られていた実習生3名の方にも参加して頂き、有意義な時間を過ごすことができました。特に興味深かったのが乳がん患者の5~10%の方が遺伝性であるということ、ハリウッドスターが受けたことで注目された遺伝子検査については、以前は「早期発見ができるなら受けた方がいいのでは?」と思っていましたが、研修で遺伝子検査後の心理面を知ることができ、とても奥深い問題と感じ「受けたらいいのでは?」とすぐに出す答えではないと感じました。職員の注目度が高かったのは、当ステーションには癌性皮膚潰瘍で毎日処置を必要とする方がいるのですが、その方へのケアに関することでした。職員は、研修を通して「お家で安心してその人らしく過ごして頂くにはどう関わっていくことが大切なのか」ということを学び、改めて利用者さん・ご家族のQOL向上していくための目標について深く考えさせられました。

 

最後に、テンダーケア訪問看護ステーション管理者、樫木さんこのような機会を頂けたことに感謝いたします。これからも第2回、3回と共同で研修会を開催できればと思います。今後ともよろしくお願い致します。

 

 

写真撮影、無事終了

2021年04月30日

写真撮影、無事終了


副医療長 村井 容子

 

 4月某日、朝からホームページおよびパンフレット用の写真撮影がありました。プロデューサーとプロのカメラマンの方が来られて、在宅医療の撮影を一日がかりで行いました。若弘会の在宅医療には、クリニック、訪問診療、訪問看護、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターがあり、すべての事業所を訪問し、医師や看護師、ケアマネジャー、療法士さんたちをパシャ、パシャと撮影していただきました。髪型を整えて、ポーズを決めて、笑顔で撮影していただきましたが、いつも元気いっぱいの職員たちも、緊張のせいかとても大人しかったのにびっくり。

 

今回の見どころを少しリークしますが、日本橋は、通天閣を背景に、若さ溢れる二人の写真にご注目ください。小阪は、滅多に撮れない貴重な〇〇写真、わかくさは、新人看護師の採血練習風景や緑が映えるキラキラ笑顔の写真、大東は、風で髪が乱れたところを瞬時に整えて撮った写真と療法士二人の息が合った写真を是非、ご覧いただきたいです。その他にグーポーズや指ハート姿もお見逃しなく。

当日は、晴れ女が2人いたせいかとても良いお天気で、太陽でキラキラした写真がたくさん撮れたことにウキウキ、ワクワクできた楽しい一日でした。皆様、ご協力ありがとうございました。モデルになってもらった方も、そうでない方も、本当にありがとうございました。

 

また、今回の写真は、ホームページとパンフレットに掲載される予定ですので、ご覧いただければ嬉しいです。

桜の咲く頃から日常の幸せを感じる

2021年04月05日

 近所の桜並木も盛りを少し過ぎました。散りかけの頃の桜が一番美しく感じます。

忙しい朝の出勤時にも足を止めて見上げてしまいます。

4月生まれの私、春は大好きな季節です。最近は年を重ねることの実感と共に「今年も元気に桜を見ることができてよかった」と思うようになっています。

 

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新人看護師、只今看護研修中

2021年03月29日

新人看護師、只今看護研修中

                            在宅医療 副医療長 村井 容子

 

  この春、若弘会の訪問看護ステーションに4名の新人看護師が配属され、入職後すぐに新人研修が始まりました。例年は、アイアイランドで宿泊研修が行われるのですが、新型コロナ感染症の影響から、今年は自宅でのZOOM研修になりました。この研修では、若弘会の理念や組織活動について学び、「病院・施設におけるおもてなしとは」「チームで働ける新人になるためには」というテーマのもと、グループワークも行われました。2日間の研修を終え、3日目には、在宅医療の沿革、訪問看護の概要、感染対策について学びました。

 

そして、3月25日、新人看護師たちが最も楽しみにしていた若草第一病院の看護部研修が始まりました。この研修では、社会人としての心得、就業規則、看護倫理、医療安全、感染、薬剤管理、医療機器管理などの座学だけでなく、実技研修も多く取り入れられています。実技研修には、患者さんの意識の見方や呼吸音の聴き方、採血や点滴の仕方などがあり、これらは重要な看護技術に位置付けられています。毎年、最終日の注射の技術では、新人看護師たちの緊張がありありと伝わってくるので、指導者側も事故を起こさないように注意して行っています。講師は、認定看護師や教育担当者だけでなく、医療安全管理者や薬剤師、臨床工学技士など、他職種からの協力も得て、研修は組み立てられています。

 

今日は、3月29日。今頃、聴診器で胸の音を聴いたり、脈を測定したり、意識レベルの確認方法を学んでいると思います。私は離れた場所でこのブログを書いているのですが、「仕事をはやく切り上げて、若草第一病院の研修を覗きに行ってみようかな」なんて思ったりもしています。

 

 全ての研修が終了し、4月1日から新人看護師たちが病棟や在宅で患者さんや利用者さんのケアを担当させていただきます。不安に思われる方もいらっしゃると思いますが、安全面には十分配慮してまいりますので、温かく見守っていただけるとありがたいです。

 

新型コロナワクチンについて

2021年02月26日

新型コロナワクチンについて

在宅医療  村井 容子

 

  この一年、コロナ、コロナの日々でした。ようやく待望のワクチンが日本に届き、一部の医療従事者から接種がはじまっているようですが、副反応についてはまだまだ調査中のようです。

少し前までは、テレビをつけると海外の接種の様子をよく目にしていました。私は看護師ですが、その映像を見る度に少し違和感がありました。イギリスやアメリスの看護師は、ワクチンを打つ際、接種される方の皮膚をつまんで持ち上げることなく、皮膚と垂直に針を「プスッ」と刺し、結構深くまで針を挿入します。そして、一瞬で薬液を注入し、針を「スッ」と抜くといった感じで行われています。その一連の動作は、手際が良いというのか、雑なのかよく分かりませんが、日本の打ち方とは違います。日本では、代表的なワクチンにインフルエンザがあり、皮下注射(針を刺す角度も、針を入れる深さも違う方法)で行われています。今回のワクチンは、海外のように筋肉注射で行うようですので、もう一度手順を見直す必要がありそうです。また、注射器の中に薬液が残らないような構造になっているのも驚きで、構造が違うだけで1瓶から6回分とれるとか。すごいですね。

これから、日本でもワクチン接種がすすんでいきますが、大きな事故なく無事に終えることを願います。ワクチンで十分な効果が得られ、一日も早く平穏な生活が取り戻せますように。

インフルエンザ患者数は例年より大幅に少ない状況が続いている

2021年01月29日

 今シーズンのインフルエンザについて、1月11日から1月17日までの間に報告された患者数は全国で65人で、例年より大幅に少ない状況が続いています。患者さんが報告された地域は、全国24の都道府県でした。 また、2020年秋以降の患者数は、累計でおよそ9,000人と推計されています。 インフルエンザが今後、大きな流行になるとは考えにくい状況ですが、新型コロナウィルスに対する感染予防策はインフルエンザの感染予防につながります。引き続きマスク着用や手洗い、3密(密閉、密集、密接)の回避に取り組んでいきましょう。

新年のご挨拶

2021年01月06日

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在宅医療 医療長 川合 右展

 

新年明けましておめでとうございます。
在宅医療では職員が笑顔でいきいきと働くことができる職場づくりに取り組んでいます。そこで、今年の抱負を表す一句として「マスクでも 素敵な笑顔 配りたい」を詠みました。職員の元気な笑顔は患者さんに伝播し、患者さんの笑顔に職員は励まされます。患者さん一人一人に真摯に向き合い、誰もが安心して健やかに暮らせる地域社会の実現に貢献できるよう頑張りたいと考えています。
本年度も、顔の見える関係を大切にし、地域の皆さんから選ばれ続ける医療機関を目指し努力してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

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わかこうかいクリニック 院長 城村尚登

新年あけましておめでとうございます。コロナ禍のなか、マスクの着用・3密の回避・手洗いやうがいの頻回の施行など、いろいろ手間のかかる事も多いですが、患者さんや職員の幸せを祈願して、今年も頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。