外科
外科の特色
- ● 地域密着型病院として、地元の患者さんを中心に外科治療を行なっています。
- ● 高齢の患者さんにも安全で合併症の無い手術を行ないます。
- ● 患者さんとご家族に丁寧で優しく快適な医療を提供します。
- ● 胃がん、大腸がん、胆石症、鼠径ヘルニア、肛門疾患、食道がん、乳がん、胃瘻造設などの予定出術と虫垂炎、潰瘍穿孔、腸閉塞などの緊急手術も行なっています。
- ● 術後リハビリが必要な高齢の患者さんなどには、リハビリテーション病院との連携もケースワーカーが丁寧に対応しています。
- ● 在宅ケアをご希望される場合も、適切な訪問看護や診療所をお世話しています。
- ● 外科医が栄養サポートチームや褥瘡対策チームも担当しておりますので、栄養や褥瘡に対するケアも充実しています。
スタッフ紹介
院 長 | 山中 英治(やまなか ひではる) |
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資 格 | 医学博士 関西医科大学外科臨床教授 大阪公立大学医学部臨床教授 日本外科学会外科専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本臨床栄養代謝学会認定指導医 日本クリニカルパス学会パス指導医 日本褥瘡学会認定師 検診マンモグラフィー認定読影医 |
理事長 | 日本クリニカルパス学会 |
理 事 | 大阪府私立病院協会 枚岡医師会(副会長) |
評議員 | 日本外科代謝栄養学会、日本栄養治療学会、日本クリニカルパス学会、日本医療マネジメント学会、日本褥瘡学会、近畿外科学会 |
名誉会員 | 日本栄養治療学会 |
特別会員 | 日本臨床外科学会 |
専門分野 | 消化管外科、静脈経腸栄養 |
副院長 | 小田 道夫 (おだ みちお) |
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資 格 | 医学博士 日本外科学会外科専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本臨床栄養代謝学会TNT研修修了 |
専門分野 | 消化器外科 |
外科部長 | 中本 博之(なかもと ひろゆき) |
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資 格 |
日本外科学会外科専門医 |
専門分野 | 消化器外科 |
外科科長 (救急センター室長 兼務) |
池側 恭洋(いけがわ やすひろ) |
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資 格 |
日本外科学会外科専門医 |
専門分野 | 救急医療 |
外科科長 | 田村 地生(たむら ちはる) |
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資 格 |
MRCS(Eng) |
専門分野 | 消化器外科 |
西谷 太助(にしたに たすく) |
腹腔鏡下手術
腹腔鏡下手術とは5〜12mm程度の小さな穴を3〜5ヶ所開けて、大きく開腹せずに、腹腔鏡で腹腔内の様子をモニターに映し出し、この画面を見ながら特殊な器具を使って手術を行なう方法です。最終的には切除する臓器を取り出すための傷は必要です。最近では臍を縦に切開することでより傷が目立ちにくくなります。
この手術の利点としては、美容的に優れているだけでなく術後の痛みが軽いため、より早期離床が可能である、創感染が少ない、腸閉塞になりにくい、気腹により出血量が少なくなる、創部直下以外の部位も観察可能となる、拡大視効果により細部まで観察可能となることがあげられます。逆に欠点としては、手術難度が高く手術時間がかかる、大出血への対処が困難である、視野が狭く全体像が捉えにくいことなどがあげられます。
近年、腹腔鏡手術器具の進歩により、疾患によっては開腹手術も同等もしくはそれ以上の手術が可能になってきています。当院は救急病院でもあり、腹膜炎などの消化器救急疾患は多く、胆石症だけでなく、虫垂炎や胃十二指腸潰瘍の穿孔性腹膜炎にも腹腔鏡下手術を施行しています。腸管が拡張した症例や癒着が高度な症例には困難ですが、イレウス管により減圧された癒着性イレウスにも有用です。
また当院は平成23年4月より大阪府の「がん診療拠点病院」の指定を受けましたが、悪性疾患に対しては、大腸癌や早期胃癌に対しても、腹腔鏡下手術を積極的に行なっております。
切らずに治す痔の治療
〜 ALTA注(ジオンR)内痔核硬化療法 〜
「切らずに治す」というフレーズはどこか怪しげなものがあります。
しかし、今日の痔核治療において現実になりつつあります。
それがALTA注内痔核硬化療法です。(硫酸アルミニウムカリウム水和物(=ミョウバン)・タンニン酸注射液、ジオン注R)ALTA注は平成17年に国内で承認され、薬剤、手技共に保険治請求できる薬剤です。
メスを使用せずに注射のみで治療します。 ALTA注を四段階注射法という手技で施行します。
注入直後の血流遮断により痔核が縮小し、痔核の間質に炎症を起こします。この炎症が線維化を介して、数週間後には、痔核が硬化・退縮します。この注射法により、手術に近い根治性が得られると報告されております。対手術に関しての欠点、利点は痛みが手術と比べてはるかに楽であるが、5年で数%ではあるものの再発率が手術に比べて高く、適応症例が限られていることです。当院外科では手術と併用して、例えば3か所手術するところを1か所手術、2か所ALTA注内痔核硬化療法を施行することで術後の痛みがかなり軽減し、入院日数がかなり短縮しております。
ALTA単独施行例では翌日退院もできます。ただし適応があります。現状では内外痔核に適応ですが、外痔核の大きな内外痔核症例、肛門ポリープや裂肛、痔瘻の合併症のある症例、急性期(かんとん痔核)の症例は不可とされています。現在様々な使用例や使用法が研究、発表されておりますので、将来は適応がかなり広がると予想されます。近い将来には「切らずに治す」が多くの症例で現実になる日も近いと考えます。
痔については水曜日の午後外科外来へご相談ください。
下肢静脈瘤
〜 足のお悩み こんな症状ありませんか? 〜
ふくらはぎ、すねなどに血管がボコボコ膨れていたり、浮き出て見えていたりということはありませんか? 下肢静脈瘤は、血流の逆流を防ぐ静脈の弁が正しく閉じなくなり、血流が逆流することによって起こる病気です。
このような症状が見られる方、または、気がかりなことがある方は、月曜日の外科外来へご相談ください。
化学療法(抗がん剤)
癌の再発予防および進行癌に対して行う治療です。
おもに内服薬と点滴を組み合わせて2~4週間間隔で行います。患者さんの希望で入院か外来か選択いただけます。外来には化学療法専用室があり専任の薬剤師、看護師がケアいたします。
緩和ケア
癌患者さんは癌自体の症状以外に痛み、だるさ、食欲不振などの身体的症状や落ち込み、不安などの精神的症状、また治療費用のことなど様々な問題に直面します。緩和ケアとは癌と診断された時から行う上記のような苦痛を和らげるケアです。当院の外科医師は全員国が定める緩和ケア研修会を終了しており、さらに緩和ケアに特化した知識を持つ認定看護師がサポートいたします。また当科かかりつけの患者さんは24時間診察入院が可能です。
救急疾患・集中治療
当科には救急科専門医が所属しており、外傷や熱傷、気胸などの救急を要する疾患や術後状態が悪化し、集中治療が必要となる場合にも人工呼吸器管理、持続透析など速やかに対応いたします。