わかくさ竜間リハビリテーション病院ブログ 2024年一覧

MELTz(メルツ)手指運動リハビリテーションシステム導入

2024年04月26日

当院にMELTz(メルツ)手指運動リハビリテーションシステムが導入されました。

MELTzとは脳卒中などによる手指の運動麻痺に対し、脳神経科学に基づいたリハビリテーションの手法として、手指運動のトレーニングをサポートしてくれる医療機器です。現在、大阪府下では当院が一番目の導入施設となります。

前腕部に取り付けたセンサーを介して患者さんの筋肉の動きを測定します。測定したデータを瞬時にAIが解析し、手に装着した外骨格ロボットが患者さんの意図に連動するように運動をサポートします。先進的な見た目のデザインに加え、500gと比較的軽量であり、微弱な筋肉の動きも読み取ることができる事も大きな特徴です。

 

 

実際に MELTzを装着して、手指の運動を行っている様子。ロボットのアシストにより、ペグを掴む・離す動きができています。

新人療法士紹介

2024年04月25日

2024年度を迎え、若弘会リハビリテーション部に12名の新しい療法士が加わりました。

社団研修では社会人・組織人における規律、接遇、患者対応を学び、実技練習では技術を磨くなど、学びの多さに慌しくも充実した日々を過ごしております。

4月初旬には先輩療法士と共にリハビリ場面に同行しており、緊張した面持ちで一生懸命取り組む姿に、先輩療法士も触発され共に切磋琢磨できております。

患者さんの想いに寄り添い、笑顔に貢献できるよう、知識・技術の研鑽に努めていきます!

 

 

理学療法士(PT)

作業療法士(OT)

言語聴覚士(ST)

リハビリテーション部

自律搬送ロボット「HOSPI(ホスピー)」導入

2024年03月28日

薬剤課から病棟まで、薬剤等を自動で搬送してくれるロボット「HOSPI(ホスピー)」が2024年3月22日に納品されました。
職員が運ぶ手間を省き、業務効率向上に努めて参ります。

看護部

回復期リハビリテーション病棟協会 第43回 研究大会 IN 熊本

2024年03月21日

3月8日から9日まで熊本県の熊本城ホールにて、回復期リハビリテーション病棟協会主催の研究大会が開かれました。当院のリハビリテーション部からは理学療法士(PT)3名、作業療法士(OT)3名、言語聴覚士(ST)2名、計8名が発表してきました。各自日頃の回復期病棟での成果を発信し、質疑応答でのやり取りもしっかり行うことが出来、充実した2日間を送ることが出来ました。

 

リハビリテーション部では今年度様々な学会で合計43件の発表を行うことが出来ました。毎日の臨床での経過をまとめて学会などで発表を行うことは苦労も多々ありますが、それ以上に発表後は達成感に満たされ、さらに明日からも頑張ろうという活力になります。

来年度も部内全員が研鑚を重ね、学会などの場で当院リハビリテーション部の成果を発信できるように頑張っていきたいと思います。

リハビリテーション部

看護師の負担を軽減する!? 救世主が導入されました

2024年03月14日

わかくさ竜間リハビリテーション病院に医療機器データ通信サポートシステム「NIPRO HN LINE」が導入されました。

 

―“データ通信サポートシステム”とは、いったい何?―

アプリを利用し専用の機械で普段通りに体温、脈拍、血圧、酸素飽和濃度といったバイタルサインを測定するだけで、測定結果を無線通信によって電子カルテに反映することができるシステムです。このシステムを使用することにより、測定結果を電子カルテに直接入力する時間と手間を省き、転記による記載ミス・忘れを防止することが可能になります。看護記録時間を短縮化することで、これまで以上に患者さんのために時間を使うことが可能となります。また、記載ミスや忘れなどのリスク軽減を可能にすることで看護師の安全を守ることができる画期的なシステムです。

 

システム導入後間もないため課題もありますが、一刻も早く便利なこのシステムを使いこなし、患者さんに寄り添う時間を増やせるようになりたいと考えています。

看護部

脳卒中体験記「脳卒中後の私の人生」優秀賞受賞

2024年02月29日

みなさんは公益社団法人日本脳卒中協会をご存知でしょうか。

 

日本脳卒中協会では、患者さんやご家族の励みとしていただくこと、また社会的関心を高めるために、ご自身またはご家族が脳卒中になられた体験を持つ方の体験記を募集していました。

この度、第25回(令和4・5年度)脳卒中体験記「脳卒中後の私の人生」に、当院で外来リハビリテーションを実施されている谷井真澄さんの応募された「お母さんの気持ち」が優秀賞に選ばれました!

谷井さんは、3人のお子さんがいらっしゃいます。お子さんがまだ小さかったときに脳梗塞を発症し、右手右足の麻痺と、言葉の障害である失語症が後遺症として残りました。

入院でのリハビリテーションを終えたあとも、外来で失語症リハビリテーションを継続しています。リハビリテーションだけでなく、ご家族と協力しながら、家事や育児を頑張っておられる姿は、とても頼もしいお母さんです。

今回の体験記は、谷井さんのお気持ちを担当言語聴覚士が聞き取り、文章にしました。脳梗塞発症直後のことから、これからの生活のことなど、素直なお気持ちをお話してくださいました。

また、谷井さんの夫である健児さんも応募し、「障害理解の大切さを実感して」が佳作として入選しました。

これまでの経過や、大変だったこと嬉しかったことを、ご家族の視点から見つめられています。

 

体験記は、日本脳卒中協会ホームページ「特別企画 聴く脳卒中体験記」に掲載されています。

ぜひ、ご覧ください。

 

公益社団法人 日本脳卒中協会 https://www.jsa-web.org/citizen/90.html#kiku

大阪府理学療法士会 第4回東支部 新人症例発表会

2024年02月07日

さる1月14日、阪奈中央リハビリテーション専門学校において大阪府理学療法士会 東支部 新人症例発表会があり、当院の1年目理学療法士8人が日頃の成果を発表してきました。準備を含め、理学療法士になって初めての院外での発表ということもあり、全員緊張した面持ちで参加しました。

 

【 発表者の感想 】

初めての外部での症例報告発表だったので、とても緊張しましたが、先輩方のアドバイスをいただきながら無事やり遂げることが出来てよかったです。いろいろな人の発表を聞いて刺激にもなりました。今日の経験を糧に今後の臨床も頑張ります。

今回の発表を通して、発表の場の雰囲気や緊張感を感じられて良かったと思います。また、発表準備や質疑応答、他の人の発表を聞くことで新たな知識や、わかりやすい伝え方など学ぶこともできました。それらを今後の訓練や発表の際に活かしていきたいです。

新人症例発表会を通し、問題点の捉え方や他の人の考え方を知ることが出来ました。臨床においても自分の考えだけでなく、他職種の意見を取り入れて考えることが改めて重要であると感じました。

発表会では、全員が入職時よりも大きく成長した姿を見せてくれました。臨床でも日々頑張って1年目を締めくくろうとしています。指導に当たった先輩たちも含め、これからも研鑚を続けながら共に成長をしていきたいと思います。

 

リハビリテーション部

虫歯予防のためのフッ素塗布を行っています

2024年01月17日

皆さんは、『根面う蝕(こんめんうしょく)』についてご存じですか?
根面う蝕とは、加齢や歯周病の進行によって歯茎(はぐき)が下がり、歯の根元が露出した部分にできる虫歯の事です。歯の根元は酸に弱く、虫歯になりやすいと言われています。
当院の歯科では、『根面う蝕』に対し、フッ素塗布を行っています。初期段階であれば、虫歯治療をせずとも進行を抑えることができます。その方法がフッ素塗布です。最近では市販の歯磨き粉や洗口剤にも配合されているフッ素ですが、歯科医院で扱われるフッ素は高濃度となっています。この高濃度のフッ素を局所的に塗布することで根面う蝕の進行抑制につながるのです。
しかし、フッ素塗布を行うだけで、虫歯に絶対にならないというわけではありません。みなさんの日々の歯磨きが大切です。フッ素塗布に合わせ歯磨き指導等も行っていますので、お気軽に当院の歯科衛生士にお声がけください。日常の歯磨きとフッ素塗布で健康なお口を維持していきましょう!!!

歯科

新年のご挨拶

2024年01月01日

今年の抱負を四字熟語で

新年明けましておめでとうございます。

今年の四字熟語は「雲外蒼天」にしました。雲の外には青空が広がっている、という意味から転じ、どんな試練でも努力して乗り越えれば青空が望める、という意味です。

新型コロナウイルス感染症で当院も2020年冬に最初のクラスターが発生しました。当時は死亡率も高く、治療法も確立されていない状況の中で、数名の職員と毎日症例カンファレンスを行い、こまめに患者さんの病状に対応し、乗り越えることができました。以降もクラスターが何度か発生しましたが、ワクチンや治療薬の開発で対応が確立されていきました。

今後も病院を取り巻く様々な艱難辛苦が予想されますが、職員と力を合わせて乗り越えれば、明るい未来があることを信じて、地域の皆様から信頼される病院運営を行っていく所存です。