がん診療拠点病院
近所の「がん診療拠点病院」で、安心の「早期治療」と「継続治療」
当院は2011年に大阪府から「がん診療拠点病院」の指定を受けました。
どうして各地域(近所)に拠点病院があるのでしょうか?
がん診療には大事なポイントがいくつかあります。
- 早期発見:初期のがんほど完治しやすいです。少しでも症状があれば、かかりつけ医に相談して検査を受けましょう。近所の病院ならすぐに都合の良い時間に検査予約ができます。
- 早期治療:がんと分かったら、早く治療をすべきです。気持ちの面でも治療は早くしないと不安です。当院では迅速な治療を行います。
- 救急治療:ご高齢の患者さんが増えています。一人暮らし、通院や歩行が困難、施設入居中、さまざまな事情で、ふだん検診や受診をされていないお年寄りが急に状態が悪くなって救急入院されることが増えています。とくに進行大腸がんの腸閉塞では腹痛や嘔吐そして下血、進行胃がんでも嘔吐や吐血などが起こり、胆道系の進行癌では黄疸や意識障害で搬送されることもあります。このような病状では緊急に入院して処置をしないと命にかかわることも多いです。がんの手術をして退院した後や、抗がん剤の治療中に状態が悪くなることもありますが、当院は24時間365日救急患者さんに対応していますので安心です。
- 継続治療:がん治療は手術したら終了ということは少ないです。治療が進歩して再発予防の抗がん剤の治療や放射線治療に通院することもあります。当院ではがん診療ガイドラインに基づく最善の治療を行っています。とくに高齢の患者さんの通院は近くて予約も取りやすく融通の利く近所の拠点病院がご家族も安心です。手術の後に後遺症が残ることや体力が低下することもありますが、当院はいつでも対応できますのでご安心ください。
- 緩和ケア・在宅医療:残念ながら、がんは治らないことや再発することがあります。がんは進行するにつれて痛みなどの苦痛が起こります。苦痛を除き安らかに余生を過ごす緩和ケアは大切です。体力も落ちてきますので遠距離の通院は困難になります。介護される方も疲れます。痛み止めなどの薬の調節や栄養剤の点滴なども近くの病院なら楽です。 そして病院よりもご家族やペットとも過ごせるご自宅での療養は患者さんにとって快適です。当院では訪問看護や訪問診療の医師と連携して在宅医療を行っています。急変時の対応も安心です。
- 血液のがん:がんといえば臓器にできる固形のがんのことが頭に浮かびますが、白血病などは固まりではありませんが血液のがんなのです。固形がんと同じで正常な細胞をむしばんで適切な治療をしないと命にかかわります。がんですので早期発見と早期治療が大切ですが、専門医が少ないのが問題です。当院には地域でも数少ない血液がんの専門医が在籍して、緊急の入院治療も行っています。
大阪市内の大きな病院のようにベッド数が多くありませんので、当然がん患者さんの数は少ないですが、がん治療の質は決して遜色がございませんので、ぜひ近くてもしもの時も安心な地元の病院で治療を受けられることをお勧めいたします。
2024年5月1日
若草第一病院 院長 山中英治
がん情報関連リンク
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国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス
(https://ganjoho.jp/public/index.html)
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(http://www.osaka-anavi.jp/)
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(http://cancerinfo.tri-kobe.org/index.html)
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ACP;アドバンスケアプランニング(人生会議) パンフレット
アドバンスケアプランニングを円滑におこなうためのパンフレットを、中河内医療圏がん診療ネットワーク協議会 緩和ケア部会が発行しています。
パンフレットはこちらからダウンロードいただくことができます。
アドバンスケアプランニングについてのお問合せは「がん相談支援センター」までご連絡ください。
がんになったら手にとるガイド
国立がん研究センター がん対策情報センターのWebサイトよりがん対策情報センターが作成した冊子や市民向けがん情報講演会の資料が閲覧、ダウンロードできます。
・「がんになったら手にとるガイド」
・「もしも、がんが再発したら」 など