不整脈治療

不整脈治療の5本柱

当院循環器内科では、不整脈治療において高度な専門性と地域密着型医療の両立を目指し、

以下の戦略的強みをもって診療にあたっています。

 

  1. 24時間365日の救急受け入れ体制
  2. 心房細動アブレーションをはじめとする豊富な不整脈治療実績
  3. 最新鋭3Dマッピングシステムと低線量X線装置を活用した高精度・低被曝治療
  4. 心臓外科・リハビリ科などとのハートチームによる多面的な治療方針の立案
  5. 多職種による周術期および退院後の包括的支援体制

5本柱を基盤に、他院との差別化を図っています。

 

不整脈とは

通常心臓は1分間に60~100回の規則的なリズムで拍動を繰り返します。このリズムが何らかの原因で早くなったり、遅くなったりするのが不整脈と呼ばれています。症状としては、動悸、息切れ、胸の不快感、めまい、失神などが現れます。また放っておくと脳梗塞など重篤な病気を引き起こす可能性があります。

 

アブレーション治療とは

アブレーション治療とは、心臓のリズムに異常が起こり、脈拍数が多くなる頻脈性不整脈という病気に行われる治療法です。足の付け根にある太い血管からカテーテルという細い管を入れて、心臓の不整脈を起こしている根源やその周辺に電気で熱を発生させ治療します。

 

カテーテルアブレーション治療

特にカテーテルアブレーション治療においては、接触圧をリアルタイムで可視化する「コンタクトフォース」技術を用い、肺静脈隔離の精度を高めることで、再発率の低下と合併症の最小化を実現しています。年間のアブレーション実績は県内でも上位に位置し、初回治療成功率は国内平均を上回る水準を維持。出血や穿孔といった合併症の発生率は1%未満と極めて低く、安全性と信頼性を両立させています。

 

地域完結型の質の高い不整脈治療

患者さん一人一人の不安やニーズに応える姿勢を大切にしており、初診時から十分なカウンセリングを行い、診断・検査・治療までの流れをわかりやすく丁寧に説明。治療方針決定に際しては、患者さんの生活背景や社会的状況を考慮し、納得のいくインフォームドコンセントを徹底しています。

抗凝固療法の継続可否や再発リスクの管理についても、ガイドラインに基づきながら、個別最適な対応を心がけています。

周術期・退院後の支援においては、薬剤師による服薬管理指導、管理栄養士による生活習慣の見直し、臨床心理士による不安や抑うつへの対応など、多職種が連携して患者さんをサポート。治療効果の最大化と再発予防、生活の質の維持向上に努めています。

地域の医療機関との連携にも注力し、紹介元医療機関への迅速なフィードバックや逆紹介の推進を通じて、地域完結型の質の高い不整脈治療を今後も提供し続けてまいります。

 

心臓カテーテル検査・治療の解説動画

若草第一病院での心臓カテーテル検査や治療の流れについて動画でわかりやすくご案内いたします。

ABL~治療の流れ~心臓カテーテル検査・治療を受ける患者さんへ

2025/11/19公開

CAG~検査の流れ~心臓カテーテル検査・治療を受ける患者さんへ

2025/11/19公開

PCI~上肢穿刺~心臓カテーテル検査・治療を受ける患者さんへ

2025/11/19公開

PCI~鼠径穿刺~心臓カテーテル検査・治療を受ける患者さんへ

2025/11/19公開

PTA~治療の流れ~心臓カテーテル検査・治療を受ける患者さんへ

2025/11/19公開