NICDワーキンググループ活動1

2018年04月24日

NICD(生活行動回復看護技術)看護モデルの導入

意識障害が長期化した患者さんの治療法や看護の方法は、いろいろな試みはされていますが、まだ国際的にも確立されていないのが現状です。日本では、意識障害者に対する基本的な看護プログラムが廃用症候群で介護を受けている方の身体機能を改善する事にも着目し、長期意識障害者のみならず、疾病・加齢による廃用性障害のために生活機能(行動)に障害のある人々に対する生活の再構築に向けた看護技術の開発と方法を体系化し「NICDプログラム」として再編・構築されました。

 

当社団看護部では、平成298月と10月にNICD看護技術の研究に長年取り組んでこられている紙屋 克子氏(筑波大学名誉教授)、林裕子氏(北海道科学大学保健医療学部 看護学科)、日高紀久江氏(筑波大学医学医療系)を講師にお招きしNICD研修を企画、実施しました。

 

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私たち看護師は、目の前の患者さんと向き合って諦めないこと、患者さんの小さなサインを見逃すことなく観察すること、その人が持てる能力や残された機能を見つけ日常生活動作に取り入れた援助を行わなければなりません。指1本でも動かせるのなら、その機能を活かした働きかけをすることで生活行動の回復に繋がるのだと学びました。

 

研修終了後の10月からワーキンググループを結成し活動を行っています。患者さんの状態に合わせたNICDプログラムを実践し、少しずつですが成果を確認することができています。

 

<看護部>