わたしのプチ贅沢

2022年12月07日

わたしのプチ贅沢

 

日本橋老人訪問看護ステーション
看護師 杉尾 理紗

 

 私には去年から始めた趣味があります。それは、野球観戦です。阪神タイガースを応援しています。仕事終わりに電車で甲子園に行き、観戦を楽しむ事がわたしのプチ贅沢です。日本橋という立地は、甲子園へのアクセスも良くとても有難いです。もちろん、現地に行けない日でも、シーズン中はほぼ毎日テレビ中継を見るようにしています。
 ファンクラブ先行チケットを取り、推し選手のユニフォームを着て、タオルを掲げ、メガホンを叩きながら応援する時間は、とても楽しくストレス発散になります。また同い年の選手が活躍しているのを見ると、わたしももっと頑張らないと、と勇気を貰えます。
阪神タイガースを好きになってから、良かったと思える事がもう一つあります。それは、訪問先の利用者さんと野球の話が出来るようになった事です。地域柄、同じく阪神ファンの方が多いので、好きな選手について話したり、昨日の試合はどうだったかなど監督気分で会議をしたりと、とても話題の幅が広がりました。少し気難しいような方でも、私が阪神ファンだと知ると「あんたはええ子や」と心を開いて下さり、より深く関わる事が出来るようになった事もありました。
 ある日、訪問先で利用者さんが野球中継を見ておられたので、つい「おっ、阪神頑張って欲しいですねー!今日は巨人に負けてもらわないと!」と言ってしまいました。するとその方は小さく「わし巨人ファンやねん。」と仰いました。そうです。あろうことか、私は、浪速区に住む方は全員阪神ファンだと思い込んでしまっていたのです。一瞬、空気が凍り、気まずい雰囲気が流れました。その場はなんとか「巨人は本当に強いからなぁ、困ります!」と誤魔化し事なきを得ましたが、今後はまずどこの球団ファンかを聞いてから会話に入るようにしないと…、と反省した出来事でした。