作業療法ってな~んだ?

2022年02月17日

作業療法ってな~んだ?

~皆様にとって、大事な作業は何ですか?~

わかくさ老人訪問看護ステーション

作業療法士  野出 恵美

 

突然ですが、皆様の趣味や好きなこと、日々の楽しみは何ですか?

旅行、釣り、ゴルフ、買い物、美味しいものを食べること……

家の中では

・食後にコーヒーを飲む

・コタツで好きなテレビ番組を観る

・家族のために家事をする

・身の周りのことを自分でする

・家のお風呂に浸かり、ゆっくりくつろぐ

・いつもの椅子に座り、家族と一緒に食事をとる……等

人によってそれぞれ違うと思いますが、目的や価値を持つ作業が必ずあると思います。

 

しかし病気や怪我をし、体や心に不自由を感じると、いつも当たり前にしていたことが、できなくなってしまう方もおられます。

 

作業療法とは、このような方々に、当たり前の生活、生きがい、日々の楽しみを取り戻すことをお手伝いさせていただくことです。

 

当訪問看護ステーションにおいても、脳卒中や骨折、長期間の入院、認知症、精神障がいにより、体や心に不自由を抱えている方を対象に、その方の大事な作業ができるように、また継続して行えるように、リハビリテーションを行っています。またご自身で大事な作業が見つけられない方には、これまでの生活についてお話を伺い、一緒に探す、新たに見つけることから始めます。リハビリテーションの具体的な内容の例としては、自宅の環境で実際に玄関の出入りの練習や料理を行ったり、自宅で行える運動を指導したり、認知機能の低下を予防するために脳トレーニングを行ったり、折り紙等を用いて指先を動かしたりしています。

私たちの生活はその人にとって「意味のある作業」の連続から成り立っている

“人は作業をすることで元気になれる”

健康な人においても、自分にとって、大事な作業(病気をしても失いたくない作業)は何か、考えてみるのも面白そうですね。