訪問看護のやりがい
2025年06月19日
訪問看護のやりがい
日本橋老人訪問看護ステーション 杉本
そろそろ梅雨入りが近づいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は訪問看護師になって4年になります。まずは私が訪問看護師になったきっかけについてお話しさせて頂きます。私の祖父は私が幼い頃に脳梗塞に倒れ、片麻痺をもちながら自宅で生活していました。祖父は毎日、リハビリの散歩に励んでいました。亡くなった今でも祖父の家の近くを通ると面影を探してしまうくらいです。そんな頑張り屋さんの祖父や祖父をサポートしている家族を見ているうちに、いつしか「同じように在宅療養をしている人を支えたい。」と訪問看護師を目指すようになっていました。
地域で暮らしているご利用者様は、年齢、お体の状況、お家の環境など様々です。また、ご利用者様がこれまでの人生で経験した出来事や育まれてきた価値観は、治療や療養の選択に大きく影響します。そのため、ご利用者様への看護介入の方法は100人いたら100通りあると思っています。そんな中でその方にとって一番良い方法を模索し、結果に繋がった時はとっても嬉しいです。
また、病院から訪問看護ステーションに転職した当初は、1人のご利用者様やご家族と年月をかけて関わっていくギャップに苦労しました。思い返して反省することもたくさんあります。しかし今では、ご利用者様やご家族と時間をかけて人間関係を築き、その方の人生に寄り添うことがやりがいに変わりました。訪問の終わり際、利用者様は「ありがとう。」と言ってくださいます。私こそ、出会い関わるなかで学ばせて頂いていること、まだまだ未熟な私を信頼してケアさせて頂いていること、時には家族のように楽しく温かく接してくださることなど、感謝が尽きません。日々の訪問を通して看護師としても人としても成長させて頂いている感謝を忘れずに、これからも頑張っていきたいです。