特定行為研修を修了した認定看護師の活躍~特定看護師の未来~

2022年09月08日

 日本は3年後、5人に1人が75歳以上という超高齢社会を迎えようとしている中、今後の入院のあり方の見直しと在宅医療の推進を目指す取り組みが行われています。安心・安全で質の高い医療の実現のための医師の働き方改革や多職種協働によるチーム医療が推進され、看護師の役割拡大が特に重要な時代となりました。
 なぜ今特定看護師が必要なのでしょう?患者さんの状態が変化した際に病院では医師が対応可能な状況でも、医師が在中しない在宅医療や介護施設等ではなかなかそうはいきません。そこで、医師の判断を待たずに手順書に基づいた診療行為をタイムリーに行う事が出来るのが特定行為研修を修了した看護師です。入院でも在宅でも医師の到着を待たず、患者さんの症状に合わせて必要な処置ができる実践能力の高い看護師が増えると患者さんにとっても医療者にとってもメリットが大きいのです。
 患者さんにとって最適な医療や看護が受けられるよう、1人でも多くの特定看護師が現場で活躍出来ることを期待しています。

若草第一病院 皮膚・排泄ケア特定認定看護師 宮崎照美