喘息で使用する 吸入薬のQ&A

2021年12月09日

気管支喘息に使うお薬の一つに吸入薬があります。吸入薬は、肺や気管支に直接届くので飲み薬と比べてごく少量で効果が得られ、副作用が少ないのが特徴です。喘息で使用する吸入薬は大きく分けて2種類で、肺や気管支の炎症を抑える薬(ステロイド薬)と気管支を広げて呼吸を楽にする薬(気管支拡張薬)があります。

 

Q&A

Q1吸入薬を吸入した後にうがいは必要ですか?

A1 必要です。特にステロイドを含む場合、口の中に残ると粘膜の免疫を抑制してしまい、カビが増えることがあります。吸入後には必ずうがいをしてください。また、吸入後にうがいをしてから食事をするのも効果的です。

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Q2発作が起きなくなったので、吸入薬をやめてもいいですか?

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A2 症状がなくても気道の中で炎症は続いているため、炎症を抑える長期管理薬(主にステロイド)を毎日続けることが大切です。 必ず医師の指示通りに吸入し、自己判断で薬を中止するのはやめましょう。

 

Q3 吸入のタイミングがよくわからず、うまく吸入できません。 何か良い方法はありますか?

A3 吸入器にはボタンを押すとエアーがでるもの(エアーやレスピマットなど)や薬剤の粉を強く吸入するもの(ディスカスやタービュヘイラーなど)、その他にも様々な種類があります。エアータイプであれば、吸入する力が弱くても吸入可能ですが、吸入のタイミングが難しいと感じる方もいます。吸入する前にしっかりと息を吐き、息を口から吸うタイミングでボタンを押してみてください。また、吸入を助ける補助器具もありますので、お困りの際は薬剤師にご相談ください。

 

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若草第一病院 薬剤部