漢方薬についてのQ&A

2021年07月13日

漢方薬についてどんなイメージをお持ちでしょうか?「副作用が少なくて安全」「粉や苦みで飲みにくい」「いつまで飲み続けるのか」等、色々あるでしょう。そのような漢方薬にまつわるQ&Aをいくつか紹介します。

 

副作用が少ない、あっても症状は軽い?

症状と体質に合わせて処方される漢方薬ですが、副作用はゼロではありません。約7割で配合されている「甘草」を含む漢方薬(例:芍薬甘草湯)では、カリウム値が下がって浮腫や脱力感、血圧上昇等を起こす事があります。カリウム値を下げてしまう利尿薬等と一緒に飲んでいる場合や、甘草を含む漢方薬を重ねて飲んでいる場合には、症状がより強く出てしまう事もあり、注意が必要です。

 

粉や苦みがあって飲みにくいのですが?

袋の上から押さえて粒を小さくする方法や、先に水を口に含み、後から漢方薬を口に入れて溶かし、飲み込む方法があります。○○湯という漢方薬なら、白湯に溶かしてから飲むのもおススメです。味が苦手な方は、オブラートで包んだり、服薬ゼリーに混ぜるのも有りです。

 

いつごろ効いてくるの? いつまで飲み続けるの?

最初の目安としては、先ずは2週間くらいといわれています。副作用が見られたら中止となりますが、体調が悪くなっていなければ3か月くらいかけて様子を見る事が多いとされています。「ずっと飲んでいても問題ない」といったイメージを持たれる事もありますが、症状が良くなれば、減量や中止する良いタイミングです。 処方医や薬剤師に相談してみましょう。

 

最近では、様々な病気の治療方法の手引きにも漢方薬が掲載される様になり、漢方専門医以外の医師でも処方されています。上手に付き合い治療に役立てましょう。

若草第一病院 薬剤部