人生会議 ― アドバンスケアプランニング ―

2020年01月14日

昨年末、厚生労働省がアドバンスケアプランニング(人生会議)のポスターに、お笑い芸人小藪さんを起用し作成したポスターが問題視されたのをご存知ですか?
衝撃的なポスターにも見えましたが、内容はすごくリアルでもありました。

 

アドバンスケアプランニングとは、意思決定ができなくなったときに備えて、自分がどうしたいのかを自分と関わる人と話し合う過程のことを言います。

 

では意思決定ができなくなったときとはどんな時でしょう?
がんなどの病気の進行により意識がなくなったとき、認知症になったとき、交通事故で意識不明になったとき、脳こうそくで意思疎通ができなくなったときなど、病気や事故やシチュエーションは様々です。いつ自分の身に何が起こるかわかりません。
そのように意思決定ができなくなったときは、家族が意思決定をすることになります。
最近は核家族化が増え、普段会うことも少なくなっている家族も多いです。
最期どうしたいのか?も大切かもしれません。
しかし、「これからの人生をどう生きたいのか?」
「何を大切にしながら生きているのか?」
「やりたいことは何か?」
「そのためにはどう生きることが必要なのか?」ということが一番大切です。
自分らしくどう生きるのかを医療者や家族と話し合うことがその人らしい人生を過ごすための助けになるのです。
残念ながら不老不死ではありません。終わりは必ず来ます。
元気な時も、病気になっても、最期まで自分らしく生きることが大切です。病気になったとき、最期まで自分らしく生きるお手伝いを医療者はできます。
そのためには、自分らしさを伝える必要があります。家族でも話をしないと伝わりません。まして医療者は、病気になって病院に来られた患者さんの状態のあなたしかわからないのです。あなたのことを教えてもらい、これからの人生どう生きていくのか一緒に話し合っていきましょう。元気な人は、誕生日など節目の時に家族とこれからどう過ごしたいのか、もしもの時はどうしたいのかなど、命について話をしてみることも大切です。

 

もしよかったらみなさん参加してみてください!

 

 

若草第一病院 がんサポートチーム