開催報告:第42回地域医療支援病院研修会(’19.08.16)

2019年08月23日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を定期的に開催しております。
地域の医療機関や関連機関の皆様と顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質の向上を目指しています。

 

会 名  第42回地域医療支援病院研修会
日 時  2019年08月16日(金)15時半~16時半
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の医療機関、介護施設などの医療従事者など
参 加  24名
内 容  外来の現状と地域連携の必要性
 ~地域でアドバンスケアプランニングを行おう~
講 師  若草第一病院 看護部 緩和ケア認定看護師 山本直美

最近の外来を受診する患者さんの特徴として

  • ・医療依存度の高い患者さんの増加
  • ・高度な医療処置が外来で行われるケースの増加
  • ・高齢化や独居世帯の増加により、日常生活支援を受けている患者さんの増加
  • ・告知などの意思決定が外来で行われるケースの増加
  •  があげられます。

これら医療依存度が高く、また日常生活においても支援が必要な患者さんが増えているという事は、つまり、病院と地域、在宅の医療従事者との連携がますます重要になっていることを示しており、具体的な事例を紹介しながら参加者の皆さまに解説いたしました。
次に、アドバンスケアプランニングの内容や、そのメリットとデメリットについて説明し、実際の導入時期やいつ、誰が、どのように行うかなどについて解説いたしました。

 

講義の中で講師より、地域で情報共有をできるような患者さんの意思決定ツールができないかとの提案がありました。それに対し参加者の方からも、各所で似たような冊子が作成され使われているようだが、統一のものを作成し普及することで、よりよい意思決定に役立つのではないかといった意見が出されました。

 

今回の研修会は、訪問看護師、地域包括の保健師や介護支援専門員、施設の支援相談員、病院の看護師長、調剤薬局の薬剤師等にご参加いただきました。日々患者さんと関わる中で、その人らしく生ききることを支えるための意思決定について、様々な職種の方が熱心に取り組まれていることを実感しました。
今後も病院と地域との連携について、研修会のテーマに取り上げていこうと思います。

 

若草第一病院の地域医療支援病院研修会は年7回開催しており、次回は9月20日(金)の開催を予定しています。
研修会の内容など詳細は決まり次第、ホームページ等でご案内いたします。
また、取り上げてほしいテーマについてのご要望などございましたら、是非ご意見をお寄せください。

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課