百害あって一利なし! ― 喫煙と呼吸器の病気 ―

2019年08月13日

喫煙は癌などをはじめ、骨粗鬆症、循環器疾患などのさまざまな生活習慣病を引き起こす原因となります。呼吸器への影響としては、せき・たん・息切れといった症状を引き起こし、喘息のコントロールの悪化や、慢性的な気管支や肺胞の病気を発症することにもつながります。
その背景は、ニコチンによる細胞への影響で、炎症を引き起こしやすい状態となることや、免疫機能のバランスが乱れることで感染症を起こしやすく、肺炎などの急性疾患を招く可能性が高くなります。また、喫煙による酸化ストレスや炎症は、肺の組織を傷害する原因にもなり、長期的(慢性)な肺疾患の原因にもなります。

禁煙

 

禁煙

喫煙は「百害あって一利なし」と言われますが、喫煙を始める年齢が若いほど生活習慣病の発症や死亡率も高くなることがわかっています。
禁煙による健康改善効果は多く、「遅すぎる禁煙」ということはありません。味覚が戻り、おいしくご飯が食べらるなど、肺機能の改善も期待できます。虚血性心疾患や脳卒中のリスクが軽減するなどのメリットもあります。

 

喫煙されている方は、この機会に禁煙を始めてみてはいかがでしょうか?

 

若草第一病院 呼吸ケアチーム