開催報告:第49回地域医療支援病院オープンカンファレンス(’19.7.25)

2019年08月05日

若草第一病院は地域医療支援病院として、オープンカンファレンスや研修会を定期的に開催し、地域の医療機関の皆さんと顔の見える関係を築き、緊密な連携や相互の医療の質向上を目指しています。

 

会 名  第49回地域医療支援病院オープンカンファレンス
日 時  2019年7月25日(木)14時~
場 所  若草第一病院 管理棟2階 会議室
対 象  地域の開業医の先生、消防局の救急隊員など
参 加  30名
内 容

 1) 「 意識障害の搬送症例 」 

     東大阪市消防局 東消防署 四条救急隊
 2) 「 今後の脳卒中センターについて 」 

     脳神経外科 診療部長 下岡直

 

東大阪市消防局 東消防署四条救急隊より、東大阪市における出動の現状についてと意識障害の搬送症例報告が行われました。脳血管障害や代謝異常、循環器疾患などの意識障害で本人から訴えが不可能な時こそ、環境観察、現病及び既往歴に重きを置く事の必要性を再認識させられた事例報告でした。

 

次に、脳神経外科診療部長の下岡医師より、当院脳卒中センターの現状と今後の展望について解説しました。後期高齢者の脳卒中と循環器病は、がんによる死亡数を上回っています。今後さらに高齢化率が上昇すると推測される中、2016年に日本脳卒中学会および日本循環器学会が中心となって表明した、「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」について解説しました。

そして、当院は脳梗塞患者への組織プラスミノゲン・アクチベーター(rt-PA、アルテプラーゼ ) 静注療法が24 時間365 日可能な「一次脳卒中センター」として現在申請中で、これが認定されれば本年9月1日より学会認定の脳卒中センターを発足することがインフォーメーションされました。

 

オープンカンファレンス

 

講演後には、救急隊隊員と医師との間で脳卒中センターホットライン等について活発な議論がなされました。また、今回は東大阪市消防局だけでなく、大東四条畷消防組合や柏原羽曳野藤井寺消防組合からも参加があり、よい交流の場になったのではないかと感じています。

 

若草第一病院のオープンカンファレンスは年4回開催しており、次回開催は決まり次第、当院ホームページ等でご案内いたします。
ご多忙とは存じますがご出席賜りますようお願い申し上げます。

 

地域医療支援病院研修会 ご案内

 

 

若草第一病院 地域連携課