がんの放射線治療 ― ゾーフィゴ静注治療 ―

2017年12月20日

ゾーフィゴは、2016年に承認された新しい抗がん作用を持つ放射線医薬品です。
当院では2017年1月より、ゾーフィゴ静注(塩化ラジウムRa-223)によるがん放射線治療を開始しました。
この治療は骨転移のある去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)で、内臓転移のない方に治療の適応があります。
ゾーフィゴは、アルファ線と呼ばれる放射線を出す「ラジウム-233」という放射線物質が含まれた、放射性医薬品です。ゾーフィゴを注射すると、代謝が活発になっている骨の転移巣に「ラジウム-233」が集まり、そこから放出されるアルファ線が骨転移のがん細胞の増殖を抑えてくれます。
治療で使用されるアルファ線はエネルギーが高く、細胞を破壊する力が強いという特徴がありますが、アルファ線の力が届く距離は0.1ミリ未満と短いことから、正常細胞に影響を及ぼすことは比較的少ないとされています。

ゾーフィゴ静注

【出典:バイエル薬品株式会社ウェブサイト ゾーフィゴ®について<https://www.xofigo.jp/ja/patients/about_xofigo/>】

来院していただき採血を行い、結果を確認したあと注射をして帰宅となるので、他の抗がん剤治療と比べ短い時間で治療が可能です。(治療時間は数分程度です。)
治療期間はゾーフィゴによる治療効果を十分に得るため、4週間隔で全6回行ないます。
対象症例のご相談やご不明な点がございましたら、下記 予約センターまでご連絡ください。

お問い合わせ・ご予約

若草第一病院 地域連携課 予約センター

TEL 072-988-1409

 

若草第一病院 放射線課