若草第一病院 病理検査のご紹介

2017年10月10日

病理検査という検査部門をご存知ですか?
病理検査では患者さんから採取した組織を顕微鏡で見て、主に癌細胞の有無を診断しています。診断が行われるまでには様々な工程があり、手作業によるものも多くあります。
今回は病理検査ではどんな事を行っているか、また、最近新しく導入した機械とともに簡単に紹介させていただきます!

 

薄切

採取した組織を薄く(3/1000ミリ)に切ります。

 

染色

組織に色を付けて細胞の区別をします。この工程は今まで手作業で行っていましたが機械を導入し、作業効率が向上しました。

【 自動染色装置 】

【 完成した標本 】

 

 

病理医診断

完成した標本は病理医が見て診断します。

しかし、中には難しい症例もあります。
そんな時は新しく導入した機械が活躍します。
今までは専門の検査会社に依頼していましたが、これが当院で行えるようになり、検査にかかる時間が大幅に短縮されました。

【 免疫染色装置 】

【 特殊染色装置 】

 

そして、以上の全ての工程を一元管理する病理専用システム「Path Window」も今回新しく導入しました。このシステムにより検査が現在どの工程にあるかを院内のネットワーク端末で情報共有できるようになり、リアルタイムで状況を確認することが出来るようになりました♪
新しい機械の導入で覚える事も多く大変な毎日ですが、早く慣れてより多くの情報を提供し、的確な診断と治療に貢献できるよう頑張っていきたいと思います!

 

若草第一病院 検査課 病理診断部門