若草第一病院の災害対策チームのご紹介

2017年03月21日

近年いつ起こってもおかしくないと騒がれている南海トラフ巨大地震。 30年以内に発生する確率は約70%、50年以内に発生する確率は、なんと約90%とされています。この南海トラフ巨大地震の被害は甚大なものと予想されており、大阪府の想定では避難者は約200万人、帰宅困難者は140万人と発表されています。  

そうした事態に備えて、若草第一病院では、災害対策チームを発足させ、災害医療協力病院としての役割を果たすため努めております。 活動の一環として、病院職員を対象に災害トリアージ訓練や机上シミュレーションを実施しています。これらの訓練では具体的な災害状況を設定し、災害対策本部の立ち上げや、患者さんの重症度を決定させるトリアージの実施、クロノロジーという活動経過の記録する演習等をおこなっています。

今回はこの訓練を少しご紹介します。

 

災害トリアージ訓練、机上シミュレーション

災害はいつ発生するかわかりません。あらゆる時間帯を設定し、その時間に院内にいる限られた人員で災害対策本部をたちあげなければなりません。

ブログ災害対策チーム

それぞれの担当、部門ごとの責任者を決定し、指揮命令系統を確立させます。 また、非常電源の残量等、時間経過とともに変化する状況とさまざまな事態にどのように対応するかをシミュレーションします。多職種構成のグループでおこなっているので、各々の専門分野視点での意見が飛び交います。

次にトリアージ訓練です。
トリアージをおこなう場合の場所や人員配置、症状の具定例をあげて、どのような患者さんを優先すべきか意見を交換します。他院への転送搬送の手配、災害派遣医療チーム(DMAT)への支援要請なども同時にこの訓練でおこないます。

ブログ災害対策チーム

 

災害対策チームでは今後も、職員の防災の意識を高めるとともにその具体的な対応策が理解され浸透するよう活動し、災害医療協力病院としての役割を担ってまいります。