日本クリニカルパス学会誌に論文が掲載されました
2025年11月21日
最新の血液がん治療を地域とつなぐ 〜全国でも稀な「血液連携パス」の取り組み〜
診療部 血液内科 診療部長 髙桑輝人
この度、日本クリニカルパス学会誌 2025年 第27巻 4号に、特集『「血液疾患(造血器腫瘍)連携クリニカルパス」を活用した拠点病院と地域医療との橋渡し」』が掲載されました。
血液内科領域では、化学療法のレジメン数が多く、治療計画を変更する頻度も多いため、クリニカルパスの導入・活用率が低い病院が多いです。
一方、高齢化に伴い造血器腫瘍の罹患率は増加しております。当院では、新規薬剤の開発により予後が飛躍的に向上した多発性骨髄腫に着目し、抗CD38抗体併用療法や、最新の薬剤である二重特異性抗体を含む複数の「血液連携パス」を開発し、積極的に活用しております。これは日本国内でも珍しい極めて新しい取り組みです。
血液連携パスを利用することで、当院での入院診療から地域医療機関での外来診療まで継ぎ目のないスムーズな引き継ぎが可能になり、治療内容や副作用マネジメントなどを含めた情報の統一化により、質の高い医療を提供することができます。
今後もパスの普及を通じて、地域全体でシームレスな血液がん診療が実現することを目指します。

電子パス導入における医師事務作業補助者が担う役割と有用性」
健康情報部 医療秘書課 課長 野口智恵子
この度、日本クリニカルパス学会誌 2025年 第27巻 4号に、実践報告「電子パス導入における医師事務作業補助者が担う役割と有用性」が掲載されました。
これまで多くの方にご指導いただいたことをこうした形でまとめることができ、とても嬉しく思っています。電子カルテの更新と電子パスの導入を同時進行で行うことはとても大変でしたが、パス委員、そして医師事務作業補助者全員が力を合わせ、ひとつずつ課題を乗り越えながら実現することができました。
今後も現場の改善に少しでも貢献できるよう、学びを活かして取り組んでいきたいと思います。



