Think of you

2018年04月05日

 

今年も事務所の木蓮がたくさんの花をつけました。

貴女が旅立ってから一年です。

辛いこともあっただろうに、いつだって話し上手で、私を楽しませてくれていました。

貴女と旅や家族の事をお喋りする他愛ない時間は本当に楽しかったです。

 

治療につぐ治療。

弱音を吐いたことなんて一度だってなかったですね。

貴女は普段通りに過ごすこと。

そうすることが、自分にふりかかる現実を乗りこなす策だったのでしょうね。

何となく私は勝手にそう思っていたけど、どうでしたか。

家族のために、家事も手抜きをすることはなかったと思います。

「手先が痺れているから、包丁を落としちゃってね、あぶないでしょ」

「ちゃんと、ご飯は作らないとだめですよ」

笑えないようなことも笑いながら話してくれて、メニューや調理方法を楽しく丁寧に説明してくれていましたね。

料理は貴女から習ったと思っています(笑)

 

サッカーが好きで好きな選手の話題には目を輝かせながら話しをして、2年連続でドイツに観戦に行っていましたが、その行動力に驚かされました。

仕事でも、訪問に出られないからと、私たちが困らないように文書の作成や依頼を進めてくれていました。だから、貴女がここにいてくれたことを私はいつだって思い出してしまいます。

お別れの日、涙をこらえて毅然と母を見送る子供さんの姿に、厳しくも愛情をもって大切に育ててきたんだと、改めて、どれほど無念だったかと思いました。

 

辛い状況であっても変わらぬ笑顔と優しさをくれていたことを私は忘れません。

また、会いたいです。