私が微笑ましく思った出来事

2025年03月11日

 「私が微笑ましく思った出来事」

                         わかくさ居宅介護支援事業所

                                 村尾 利宝

                          

 ようやく、寒さが和らいできた今日このごろ、皆さまはインフルエンザにかかる事なく、体調良く冬を過ごせましたでしょうか?

私は、わかくさ居宅介護支援事業所でケアマネージャーとして、利用者様が出来る限り安全で安心できる生活が送れるよう、サービス支援や生活環境の調整をしております。

利用者様の体調やご要望は日々変化しますが、ケアマネージャーが直接訪問して、顔を見ながらお話できる機会はあまり多くありません。

そこで頼りにさせて頂いているのが、定期的に訪問しているサービス支援チームです。

当事業所は、訪問看護師と療法士も同じ事務所なので、日々連携し、ご様子を確認する事ができます。

ある時、ベット上から動く事ができない利用者様について、「突然、急激に耳が聞こえにくくなり、お話される事が減っている。このままでは意欲や認知面が低下していくのではないか?」と気にかけてくれる声が聞かれました。そんな時、早速、専門的アドバイスの上、集音機のご利用につなげてくれたのが、同事業所の療法士さんでした。

利用者様は、しっかり聞き取りが出来る事で、またもとのコミュニケーション力を取り戻し、楽しそうにと~ってもよくお話になります。(頭の回転が速く、とてもお話上手です!)

また、その後日には、リウマチの影響もありリハビリ中に痛みを訴え、つらそうとの事。

関節の硬さが強くなると更に痛みが増すため、リハビリは続ける必要がありますが、

リハビリの時間が苦痛でしかなかったら、残念で胸が痛みます。

何とか少しでも痛みや緊張を和ませる事はできないか?と皆で知恵を絞りました。

その時、ご本人の好きな事(ピアノを弾く事や聴く事・またオーケストラ演奏を聴きに行く事もお好きだったとの事)が思い出されました。

「集音機の使用で聞き取りも良くなった事だし、ピアノやオーケストラ演奏を聴いて頂きながら、リハビリしてみようか!」という結論になったのです。(歯医者さんでも、治療音を抑え、緊張を和ませる目的で音楽が流れている事がありますよね…。)

今では、リハビリについてお話を聞くと「うれしいです!」と満面の笑みで答えて下さいます。

支援チームが、利用者様に何ができるかと一緒に考えてくれる事。チームの働きかけで、利用者様が元気を取り戻し頑張ってくれる事は、いつも微笑ましく、私自身も励まされます。

これからも、支援チームを頼りながら、利用者様に個別性のある支援がご提供できるように頑張ります!