リハビリテーション
テーラーメイドのリハビリテーション
竜間之郷では、利用者さんすべてにリハビリ専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)が関わり、ご希望や必要に応じたリハビリテーションに取り組んでいます。
「病気や怪我のあと、まだ家での生活に自信がない。」「自分で歩いてトイレに行けるようになりたい。」「このごろ、物忘れがひどくなったようだ。」「むせることが多く、飲み込みや食事に困っている。」このように、思いはそれぞれにあるものです。
これから住み慣れた場所で生活するために必要な課題を、利用者さん・ご家族と共に解決していくため、わたくしたちは、生活や活動、認知機能、運動機能を個別にチェックし、ひとりひとりに合わせたリハビリプログラムを組み立てています。
機能訓練をしっかり行い、できることを少しでも増やします!
短期集中リハビリテーション
病気や怪我などのために低下した機能を、できる限り回復するため、集中的に個別の機能訓練を行います。関節可動域、筋力、持久力、バランスなど、複合的な運動が効果的とされているため、ひとりひとりの状態に合わせて行います。
起きる、座る、立つ、歩く、車椅子への乗り移りや駆動操作といった動作の練習も、もちろん行います。
排泄や入浴、着替えや整容といった身の回りの動作の課題を明らかにして、できるようになるための基礎力をつけていきます。
認知症短期集中リハビリテーション
脳の機能が衰えてしまうと、その場に合わせた判断ができなくなって、ご本人さんや周囲の人が困ったり、驚いたりすることがあります。
「認知症短期集中リハビリテーション」では、そのような認知機能の低下された方に、脳と心を活性化するリハビリを提供し、在宅への復帰や生活機能の改善を目的としています。計算や音読などの頭の体操、全身運動、○○しながら運動、生活動作といったプログラムを複合的に行い、生活における記憶・注意・判断力の改善を図っていきます。普段の生活の中での介護福祉士による専門的な認知症ケアに、認知機能の向上を合わせることで、脳が活性化し、穏やかで笑顔のある生活を取り戻すことができます。
口から食べられるためのリハビリテーション
経口移行、経口維持、栄養サポート
脳卒中やその他の病気、加齢や低活動によって、口から食べられなくなってしまう場合があります。
また、今は何とか食べることができていても、むせ込みが起こりやすいなど、安全に食べるために配慮が必要なこともあります。
そのような方のために、当施設では医師、管理栄養士、看護師、介護福祉士に加えて言語聴覚士が参加して、安全に食べられるための支援を行っています。
食事の観察、飲み込む機能、栄養管理といったチェックに基づいて、適切な食事形態や摂取方法を検討します。必要に応じて、言語聴覚士や理学療法士による食べるための機能訓練、作業療法士による食事動作と環境の支援を併用することもあります。
機能訓練
ある程度機能回復をされた後も、何もしないでいるとまた衰えてしまうこともあります。
そのため、必要に応じてできるようになった能力を保つため、個別プログラムのリハビリも行います。
さらに集団体操も、毎週行っています。みんなで体を動かすことで、身も心も爽快になるものです。
当施設の体操は、30分の間に頭から足の先までの運動を網羅し、食べるための口の体操までできる優れものです。
できるようになったことを生活でも実践し、その人らしい生活を取り戻します!
生活そのものがリハビリテーション
生活の中で自分でできることを少しでも増やすためには、毎日の生活そのものがリハビリテーションといえます。
必要に応じてフロアで直接練習を行ったり、フロアスタッフと動作方法や介助方法を共有し、できる力をのばしていきます。
訪問指導
実際に生活する家の環境を視野に入れた課題を明確にするために、入所される前後に自宅に訪問させて頂くこともあります。
入所中に、環境に合わせた生活方法を検討し、しっかり練習します。退所前にも再度訪問し、その場で環境や生活方法の確認を行います。また必要に応じて手すりや福祉用具の提案や、ご家族への介助指導を行うので、安心して家に帰ることができます。
好きなこと、興味を活かしたリハビリも行います!
リハビリでは、趣味や興味も大切にしています。「好きこそものの上手なれ」と言う言葉があるように、書道や絵画、音楽や手芸など利用者さんにとって意味のある作業活動を通じて、自信や生きがいを取り戻していきます。
*サービスの中には、諸条件によりご利用できないものもあります。ご利用の際には、ひとりひとりの状況を調査させて頂いた上での実施となります。
詳細は、個別にお問い合わせください。
回数と実施時間について
・入所の場合 : 1週間に3回(1回20分)
・通所の場合 : 1週間に2回(1回20分)
・実施期間は3か月間のみのサービスとなります。
対象者について
・リハビリテーションによって生活機能の改善が見込まれると医師が判断した方。
・過去の3か月間に、認知症短期集中リハビテーションを実施していない方。
摂食・嚥下リハビリテーション
脳卒中やその他の病気、加齢や低活動によって、口から食べられなくなってしまう場合があります。
また、今は何とか食べることができていても、むせ込みが起こりやすいなど、安全に食べるために配慮が必要なこともあります。
そのような方のために、当施設では医師、管理栄養士、看護師、介護福祉士に加えて言語聴覚士が参加して、安全に食べ続けるための支援を計画的に行っています。
リハビリプログラム
・食事の観察、飲み込む機能のチェック、多職種での定期的なカンファレンスの実施
・栄養管理
・間接訓練(アイスマッサージ、口や舌の運動)
・直接訓練(ゼリーや嚥下食を含めた適切な食物形態選定、安全に食べられる方法での段階的な食べる練習)
・理学療法士による誤嚥予防や姿勢・体力改善のための身体機能へのアプローチ
・作業療法士による食べる姿勢や動作へのアプローチ、テーブル・椅子・食器・スプーンなどの使う道具の選定や工夫
実施期間について
・入所の場合 : 計画管理をはじめて180日以内
対象者について
・経管で食事を摂取しており、経口による食事に進めるための栄養管理や支援が必要と、医師が判断した方。
・経口で食事を摂取しているが、摂食機能障害、誤嚥が認められる方。