竜間之郷ブログ 2024年一覧

敬老の日

2024年10月01日

敬老会報告

 

 916日、敬老の日です。当施設では毎年9月の敬老の日は隣のわかくさ竜間リハビリテーション病院と合同で大きなイベントを開催していましたがコロナウィルスが流行してから規模は縮小し各フロアでの開催となっていました。しかし今年は数年ぶりに施設全体での開催となりました。

 

外部からのボランティアを招きフラダンスの披露、長寿表彰、ゲーム(屋台)、生け花を行い、介護、栄養相談ブースも設けました。

 

外部からのボランティアが来てくださるのも数年ぶりということで利用者様も職員も当日を楽しみにしていました。

ボランティアのフラダンスは東生駒駅から徒歩3分にあるフラダンス教室

『ナープアレイラニフラスタジオ』さんよりお越しいただき

披露してくださったフラダンスは優雅で美しくとても気品のあるダンスでした。

 

利用者様も顔が活き活きし普段目にすることがあまりないフラダンスを見れた喜びからも感動して涙を流す利用者様もおられました。

ボランティアで来てくださった皆様、ありがとうございました。

来年も病気やウイルスに負けず同じように開催できることを祈っています。

フィーリングアーツ

2024年09月25日

 

8月21日当施設で行った『癒しの芸術フィーリングアーツ』公演についてご紹介します。

 

フィーリングアーツとは音楽と光と絵画による体感型の総合芸術で、1981年に現代美術作家の北村義博氏が独自の感性と技法で創作したものです。

「感動」「やすらぎ」「希望」などの様々なフィーリングを伴って,自由に自分なりのイメージを作品に投影して膨らますことができます.いわば体感者と共同して作りあげるアートで,体感者自身がこころの筆でこころに描く自由なアートです。

 

 

施設長のひとこと

2024年09月12日

 

悲しいでしょう。

 

 

何も差し上げられませんがぬくもりだけは差し上げられます。

私のベッドでお待ちしています

 

コロナが流行し始めた頃の話である。竜間之郷の職員が、利用者の部屋でこんな手紙を拾った。

 

一筆箋に美しい文字で書かれていた。女性が男性に宛てた手紙だ。

施設の中で探偵ごっこが始まった。これを書いたのは誰? 相手は?

 

手紙が落ちていたのは男性用の4人部屋であった。その中の一人の男性がこの手紙を受け取った男性であろうと職員が推理した。いつも静かにデイルームの片隅でテレビを見ている、ロマンスグレーの男性の可能性が高かった。

 

この方は身寄りはいるのだが、ほとんど面会には来ない。というか、コロナウイルスのため、施設は面会謝絶の時期もあった。最近ようやく面会基準が緩和されたのだが、それでも家族が来たのを見たことがない。認知症と診断されているが、とても穏やかな方だ。自分から女性に言い寄ったりすることはないタイプである。ここでは太郎さんとしておこう。

 

老人保健施設は、在宅への復帰を目指すの介護施設である。しかし、太郎さんは家族の事情で帰る場所がない。

 

職員たちの観察の目は鋭い。すぐに書いた女性は特定された。花子さんとしておこう。

小柄ではあるが、はっきりとものを言う女性である。花子さんには認知症らしいということ、脚が弱く歩行器でゆっくり移動している以外は、問題はほとんどない。だから、家族の受け入れがあればいつでも帰れる方だ。

 

花子さんは、私と顔を合わせると「先生、いつになったら家に帰れるんですか?」といつも聞いてきた。私は「いつでもいいよ、ご家族さんと相談してね」と返事していた。そして時々家に帰っては、しばらくして家族の事情でまた施設に戻ってきていた。手紙が発見されたのは、花子さんが最近、施設に戻ってきて間もなくのことだった。

 

きっと、花子さんが太郎さんにこの手紙を手渡したんだろう。けれども、太郎さんは手紙の意味を測りきれず、しばらく持っていたが、いつしか手紙を落としてしまった、と推定された。実際にベッドまでいったかどうかも分からない。

 

花子さんは戻ってきてから、「先生、いつになったら家にかえれますか?」と聞いてこなくなった。今までと違って何かしら落ち着いているのである。

私は施設でやっている認知症リハビリテーションの効果と考えた。厚生労働省が定めている120分ずつ週3回のプログラムである。

 

ところがこの手紙を見てから、私の考えは一変した。これは恋の効果だったのだ。

 

高齢者施設に入る時、ほとんど皆一人である。ということは、恋愛だっておきるだろう。

よくあるのは、寄り添って介護やリハビリをしてくれる施設の職員に対する恋ごころである。そういう気持ちを持つと、リハビリを頑張る気持ちになるのだろう。気に入った職員に、規則では禁止されているがちょっとしたプレゼントを渡す方も時々いるようである。リハビリテーションそのものの効果もあるが、リハビリをしたいと思う気持ちになることも大事である。

 

もう一度手紙を思い出してみた。

 

 

「悲しいでしょう」

 

 

このストレートな表現には、家族に会えないこと、コロナウイルスもあり面会も制限されていること、そしてさらには、自分の心身が思うようにはならないこと。すべてを含んでいる。太郎さんのことだけでなく、自分も当事者だからなおさらだ。

 

「ぬくもりだけは差し上げられます」

これは性愛とは限らない。むしろ母性に近いのかもしれない。

 

そんな言葉遣いができる花子さんに尊敬の念すら覚えた。

 

ある時デイルームを除くと太郎さんと花子さんは同じソファーに、二人は密着するわけでもなく、自然に並んで座っていた。別な時には、花子さんは他の女性の間に仲良さそうに座って歓談していた。

 

花子さんの認知症の診断はなんだったのだろう。なんらかの理由で家に居づらくなり、ボケたフリをしていただけなのかもしれない。あるいは実際に認知症になりかけていたのかもしれない。でも施設で自分の好みの男性に会うことが転機になって、変わったのは確かである。

みどりの会へようこそ

2024年09月01日

 

みどりの会へようこそ

 

不定期で金曜日に開催される『みどりの会』を紹介します。

 

この会は昨年(2023年)のローテーション研修として6か月所属していた言語聴覚士の発案による

利用者さん同士の集まりで現在も継続して実施しています。

 

現在の担当スタッフはベテラン作業療法士と2年目の言語聴覚士により40分程度の時間、

4-6名の利用者さんに参加いただき馴染みの関係を構築できるような作品作り

音楽鑑賞、生演奏(スタッフのバイオリン・電子オルガン)や昔を思い出す回想法の手法を取り入れた様々な活動を行っています。

 

会の中で利用者さんからは「みどりの会」と名前を提案いただきメンバーの方が

自宅に戻られる際には、涙のお別れなど皆さん熱心に参加されているのが印象的です。

 

 

夏祭り報告

2024年08月07日

 

7月に入りレクリエーションで炭坑節、東京音頭を練習し、本日本番をむかえました。

 

職員とともに皆さま踊り盛り上がっていました。

 

射的、魚釣りをしたあと、わたがしを食べられたり、ジュースを選んで飲まれていました。

 

 

雑誌に掲載されました

2024年08月06日

 

雑誌DAiTOTiME(だいとうタイム)vol.122にて

竜間之郷、わかくさ竜間リハビリテーション病院が取り上げられました。

 

たなばた

2024年07月07日

たなばた

思い思いの願い事を書いて利用者さんと一緒に笹へと短冊を飾りました

 

生け花のご報告

2024年03月28日

生け花レクリエーションを開催しました。

お花の名前は

慶応桜、てまり草、スプレーカーネ黄、スプレー菊ピンク

ポンポン菊白、ソリダコ でした。

 

お正月

2024年01月04日

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします

 

竜間之郷において少しでもお正月、初詣気分を味わっていただけるよう

スタッフにより一階玄関フロアに郷神社が出現