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急性期病院での『拘束ゼロ』を目指す取り組み2023.10.31

こんにちは。北館4階病棟課長の花木です。

北館4階は循環器内科病棟で、心不全の患者さんが多く入院されています。患者さんは高齢の方が多く、認知症またはせん妄状態である方が全体の2~3割を占めています。急性期病院では治療を優先するため、やむを得ず『拘束』が必要なときがあります。しかし、当病棟では、患者の安全を守りながら『拘束ゼロ』を目指し、毎朝カンファレンスを行っています。カンファレンスでは、患者さんの状態に応じて『拘束』が必要かどうかを評価し、拘束が必要な場合は、各勤務帯で継続の有無や解除に向けて検討しています。また、午前中は車いすや歩行器を使って活動していただき、その際に手浴や足浴、リハビリを取り入れながら、サーカディアンリズムを整えていけるようにしています。そうすることで、良質な睡眠を保ち、認知症の悪化やせん妄予防につながると考えます。患者さんが少しでも早く元の生活に戻れるよう、そして笑顔になっていただけるよう、医療チームが連携し、今後も取り組んでまいります。