楽しいリハビリ

2023年09月09日

楽しいリハビリ

 

日本橋老人訪問看護ステーション

理学療法士 西村 隆彦

 

みなさんはリハビリに対してどのようなイメージを持たれていますか?

「元気になるために運動をしないといけない」といったようなイメージを持たれる方が多いと思います。

でも健康な人でも「健康のために」と運動習慣を持つことはハードルが高いことですよね。

病気やケガで痛みがあったり、動きにくさがある中で前向きにリハビリに取り組むのは至難の業だと思います。

 

訪問でのリハビリを始める際に、歩けるようになりたい、転ばないようになりたいといった日常の生活をする上で「しなければいけないこと」を希望されることが多いです。

私は一緒にリハビリをさせてもらう中で、普段の生活の様子や、今までのお仕事や趣味のお話を伺うようにしています。そうすると、その方の「したいこと」が見えてくることがあります。

料理や洗濯といった家事を自分でしたいから歩けるようになりたい、買い物に行く・犬の散歩に行きたいから歩けるようになりたいなど。

歩けるようになりたい理由一つとっても人それぞれで、具体的に「したいこと」をイメージして「しなければいけないこと」に結びつけることで、リハビリに対するモチベーションが上がりやすいことが多いです。

身近な目標を達成でき、喜び・楽しみを得られると、生活の幅が広がり「したいこと」「できること」が増えていき、また1つ1つ笑顔が増えていくと思います。

 

リハビリ=運動

 

だけではなく最近ニュースにもなっているカジノや健康麻雀など様々な娯楽を用意しているデイサービスもあります。こういった娯楽を通して頭を使う、手を使う、デイサービスに行くことで歩く、体力も使う、となるとこれもまさにリハビリですよね。

 

取っ掛かりはなんでも良いと思います。

せっかく「よくなりたい」「あれをしたい」と思って始められるなら、楽しみをもてるよう私たちも工夫しながら一緒に頑張っていきたいと思います。