最近の学生さんの傾向

2020年07月28日

 

                            在宅医療 副医療長 村井 容子

 

 最近、訪問看護では、少し変わったことが起こっています。それは、看護学生の見学が増えたことです。来春に卒業を控えた学生さんたちが、訪問看護ステーションへの就職を希望され、見学に来られているのです。数年前までは「急性期病院で経験を積んでから」と聞くことが多かったように思いますが、ここ数年は、「新人でも訪問看護師になれますか」とよく聞かれます。若弘会の訪問看護ステーションでは、新型コロナ感染症による緊急事態宣言が解除されて以降、すでに4人の方が見学に来られています。

 

 

ここで、今年、わかくさ老人訪問看護ステーションに入職した新人看護師Aさんについてご紹介させていただきます。Aさんは、入職後、若草第一病院で、フィジカルアセスメントや採血・点滴などの看護技術の研修を受けてきました。この数カ月は、新型コロナの影響から研修には参加できていませんが、実際の訪問看護を通して先輩や利用者さんから多くのことを学んでいます。血圧測定や体温測定、採血や点滴等の看護技術が出来るようになり、また利用者さんやご家族の話にも耳を傾けられるようになりました。失敗で落ち込んだ日もあったようですが、周囲のサポートを受けながら一つひとつ克服し、新人看護師として日々成長できているようです。利用者さんやご家族さんの中には、経験の浅い看護師では不安に思われることもあると思いますが、安全面には十分配慮しておりますので、温かく見守っていただけるとありがたいです。

 

訪問看護を目指している学生さんが、数年後に「あの時、訪問看護を選んで良かった」と思ってもらえるよう、また伸び伸びと成長していけるよう今後も教育体制の充実を図っていきたいと思います。