在宅医療の今後の展望

2023年03月02日

在宅医療の今後の展望
「・・でも、私は大丈夫・・・」

 

社会医療法人 若弘会
在宅医療 局長 前田 弘

  令和4年5月18日「肺動脈塞栓症」により若草第一病院に20日間の入院宣告を受けた。「なんてことだ!」「そんなに入院なんてしたくない!早く家に帰りたい!」。そんなこんなで、血栓溶解療法の入院治療は10日間で終了。
残りの10日は自宅加療となりました。たかが10日の入院なれども、私にとっては長い日々でした。やっぱり家が一番いい(女房殿には迷惑だったかもしれないですが?)。
遡れば5月3日、齢甲斐もなく自宅マンションの6階まで階段を駆け上がった・・・ゼエゼエと、いつになく息苦しい。「何か変だぞ?・・でも、私は大丈夫・・・」。5月15日、ゴルフ場がやたら広い・・クラブを杖代わりに18ホールを終了した。正直言って苦しかった。同伴の友人、女房も「受診すべきだよ・・」「わかった、わかった・・でも、私は大丈夫・・」。さしたる根拠はないが、身体には人一倍自信(過信?)があった私です。5月17日、看護部長達から「局長、最近ずっと呼吸がおかしいですよ! 病院受診したほうがいいですよ。」「わかりました。・・・でも、私は大丈夫・・・」
一晩熟考・・・「・・いやはや、最早これは大丈夫じゃないかも・・・・」。
みんなの想いで、往生際の悪い頑固ジジイも観念。受診を決意しました。
「もう少し遅かったら、死んでいたかもしれませんよ」というわけで、40年ぶりの入院となりました。
皆様、大変お世話になりました。本当に感謝しております。
2025年の在宅要介護高齢者(医療・介護)は約600万人と言われており、何れ私も仲間入りします。そして、私みたいな頑固ジジイは世間にたくさんいることでしょう。未来の私たちのために、在宅医療・在宅ケアで対応できるサービスを拡大していきたいと考える今日この頃です。

 

以上、『まえだひろし的こころ』。