お家でリハビリ・どのような感じ!!
2024年08月28日
お家でリハビリ・どのような感じ!!
日本橋老人訪問看護ステーション
理学療法士 吉川 友香里
「リハビリ」とは「リハビリテーション」、ラテン語の re(再び)+habiris(適した)+ation(~にする、~になる) からの由来であり、「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ちます。
「リハビリ」と聞くと運動やトレーニングをイメージする事が多いですが、本来は「その人らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われるすべての活動がリハビリテーションなのです。
今回は、「お家でリハビリ」についてご紹介したいと思います。
では、「お家でのリハビリ」とは何をするのか、どうすればいいのかわからない方がほとんどであると思います。まずは、今したい事(短い期間の目標)・これからしてみたい事(長い期間の目標)を考えてみましょう。
そこから、「少し頑張れば超えられる」位のハードルを用意します。少しずつハードルを越えていき、目標に近づいていくというプロセスが、「お家でのリハビリ」なのです。
例えば、寝たきりの方が「歩いてトイレにいきたい」と希望された場合。まずは、自分で寝返りができるようになる。
寝返りが出来たら、自分で起き上がれるようになる。
起き上がりができたら、自分で座れるようになる。
座れるようになったら、自分で立ち上がれるようになる。
というように小さな目標を作りながら少しずつハードルを越えていきます。
そして、寝返りが出来るようになるにはどうすればよいのか、体を動きやすい状態にして、寝返りのし易い動き方を覚えていきます。
その為に必要な体の状態や動き方の評価を理学療法士である私達が行い、練習や指導をさせていただいています。
しかし、病気の症状や身体の状態、家屋の環境や手伝いをしてくれる家族、医療・福祉の関わりなど、人それぞれの状況があり、実現への進み具合も人それぞれです。
実現が難しい時には、福祉用具の導入を考える、家の環境を少し換えて実現しやすくするなど様々な方法を提案しています。
その人らしい方法で、その人らしく生きることの手助けを私達にさせていただければ幸いです。