多職種連携(R4システムの活用)

竜間之郷では、平成24年にR4システムを導入し、多職種間での情報共有のツールとして活用しています。

R4システムとは、正式名称は「新全老健版ケアマネジメント方式~R4システム」で、全国老人保健施設協会が開発したものです。その開発には、自施設の施設長も参加致しました。

R4システムのご紹介

このシステムは4つの構成でてきています。1つ目は、利用者さんのインテーク(入所前の相談援助)により利用者さんのニーズや適性を確認し、2つ目に、利用者さんの状態像(の変化)を評価します。これは、2001年にWHOが採択したICFInternational Classification of Functioning, Disability and Health ) の機能分類を基にステージンク化(全老健で開発)し、利用者さんの心身機能(ADLや精神機能)が把握できるようになっています。ICFステージングでは、利用者さんの基本動作(寝る、座る、立つ)やコミュニケーション機能、食事の飲み込み機能、食べる動作、排泄動作、入浴動作など14項目を、155段階(数字が大きいほど状態像がよく、5が最良)で評価します。3つ目は、多職種が協働でケアマネジメントを行います。ケアマネジメントとは、得られた情報をもとに専門的な評価を行った後、それらに基づいたケアプランを作成し、実施と確認、変化の確認を行うことです。4つ目は、多職種による専門的な評価を行い、質の高いケアの提供を目指します。

R4システムが導入されている施設は、ご自宅へ戻られる率(在宅復帰率)が高いという調査結果が出ていますが、自施設でもこのシステムにより、高い在宅復帰率を維持しています。今後も、多職種ケアで「その人らしい」在宅復帰を支援してまいります。